第3話いざクランズへ

「うみゅ~」


「幸せそうな顔してる」


「ん?誰だあんた?」


「私ですか?所謂神様です」エッヘン


「胸張られても困るんだが」


「おやおや?思春期ですなぁー」


「残念美人の部類かよ…」


「まぁまぁそう言わずにね?」


「で?神様とやら、ここはどこなんだい?」


「ここは天界だよ?」


「天国とは違うのか?」


「一応違うよ。説明面倒だからしないけど」


「あいよ。で?俺は死んだんだろ?何で天界にいるんだ?」


「それは…」


「それは?」


「ごめんなさい、私の手違いで貴方を殺してしまいました。」


自称神様が言うには、オリュンポスで槍投げの練習をしていたら誤って手を滑らせて、槍を下界まで落としてしまい、それが俺に直撃したらしい。


「本当にごめんなさい」シュン


シュンとしてしまった神様。さて、どうしたものか。


「まぁわざとじゃないんだろ?だったらいいさ。心配してくれるヤツなんていないからな。」


「あのね?お詫びってわけじゃないんだけど、貴方を転生させてあげます。」


「ゑ?まじで?」


「はい。」


「異世界?」


「異世界ですね」


「どんな感じ?」


「剣と魔法の世界」


「よっしゃ乗った‼」


「いいの?私のせいなのにこんなことしか出来ないのに…」


「いいのいいのwwwどうせ戻れないだろうと思ってたしwwwあとさ、そんなに落ち込むなって、元気だしなさいな。」


「許してくれるの?」ウルウル ウワメツカイ


「許すも何も、怒ってないし」


「そうなの?」


「そうなんです。」


ケラケラ笑う俺。釣られて神様も笑う。


「いい笑顔じゃん。かわいいんだから笑わないと」


「かわっ‼むぅ~私は神様なんですからね‼」カオマッカ


「まぁまぁ、で?本題の方にはいつ入るのさ?」


「貴方が…もういいです。」

諦めたような表情の神様。まぁかわいいからいいか(*^^*)


「本題に入りますね。まず、転生する前に能力をあげます。これがないと一瞬で蒸発させられてしまいますから。どんなのがいいですか?」


「何でもいいの?」


「はい」


「じゃあ、世界最強の魔力と身体能力。基礎的な知識。かな」


「属性はどうしましょう?」


「とりあえず全部で」


「わかりました。他にはありますか?」


「そしたら、あっちの漫画とかそういうのを定期的に補充できるようにしたい」


「いいですよぉ。あっ、先に君の幼なじみ達がクランズに行ってるよ。勇者召喚で。」


「了解。まぁどうでもいいが。」


「フフッ、さて、そしたら私の前に来て?」


「了解。」


言われるがまま移動する。


「来たけど、どうするッ?!」


いきなりのキス。もちろん俺は動揺している。そんな事は露知らず神様はキスを続ける。


「ぷはっ。ごちそうさまでした♪」


「いきなりなにするんです?!」


「能力の付与」


「あぁそうですか。いきなりなんでビックリしましたがね。」


どうやらさっきのキスは俺に能力の付与を行うためのものらしい。

そして突然開く足元。

どうやら異世界クランズに行くようだ。


「残念だけど一旦お別れだよ」


「いよいよってことか」


「頑張ってね、私は君の味方だからね」


「神様が贔屓していいのかよwww」


「いいんです」


「そうかい」ピカー


光だす足元。どうやら転送されるみたいだ


「それでは行ってらっしゃい♪」


「行ってきます」シュン


光と共に広朗が消え、一人佇む神様(残念美人)


「行っちゃったか…また会えるから。待ってるからね。」



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