「雨の義眼」

煩先生

 

瞳の愛読者は

苦悩を喜んだ

哀しい怨嗟で

光彩が映えて


君は戦死して

無罪に還った

満月が秘めた

氷菓子を遺し


泪の回遊魚は

不毛を寛いだ

空しい弱音で

結実が褪せて


僕は孤立して

詩篇に至った

海風が融けた

麻酔剤を想い

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「雨の義眼」 煩先生 @wazurai

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