エルフと呼ばないで!

赤沼たぬき

第一話 エルフの話

 エルフということばをきいて、皆さまはどういうことを想像なされるだろうか?

容姿端麗で、性格はそうクールイケメンといったイメージだろうか?

そんなふうにエルフに夢を見ている皆に言いたい。

 そんなふうにレッテルを貼るなと。

エルフだって鼻くそをほじるし、うんこもする。確かに内面もイケメンのエルフはいるが、そんなもん全員なわけがない。俺ことテスラも、エルフであるがゆえ、さんざん人間どものエルフに対する幻想にくるしめられてきた。この物語はそんな物語である。


 エルフの一般的な容貌といえば、金髪に美しい顔に耳が長いといったところだが、俺は突然変異だとかで髪が黒かった。幸い平均的なエルフ族の容貌で美しかったため、女の乳を揉み放題だと俺は舞い上がっていたが、実際人間の女をナンパすると、人間の女どもは憧れのエルフがナンパするなんて幻滅と口をそろえて言いやがる。やつらはエルフにゆめを見すぎなのだ。

そのせいで俺は絶世の美貌を持ちつつ、いまだに童貞という悲しい日々を送っていた。

その日俺は腹が減ったので、買い物をしようと王宮に続く中央道を歩いていた。おれが道を歩けば、女どもが甲高い悲鳴をあげて歓声があがる。

「エルフ様!!」

憧れのアイドルを見る視線を俺に向けてきやがる。どうせなら乳揉ませろと、いらっと、する。

今日も春画でも買いに行くかなと、予定を練っていると、遠くから何かが破壊する大きな音が聞こえてきた。エルフの耳は人間と数十倍という音をひろうことができる。俺はすさまじい音がする方へいってみることにした。

その音の場所にたどり着くとやはり、馬車が破損してたおれていた。その馬車の前にむねがでかい金髪の少女が倒れていた。

少女の胸に耳を押し付け、心臓の音を聞いてみた。少女は生きている。馬車のなかには誰も人がいない。なんだか妙な現場だった。とりあえず、俺は少女のスカートに手を伸ばし、ゆっくりめくりあげてみた。

パラダイスへの道がひらけていた。

 そう女のパンツはなんとピンク色だったのだ。と、妄想する。実際の俺の手は、おんなのすかーとをにぎりしめ、角度四十五度くらいにとまっていた。

あと少しやるんだ。俺。だが俺はエルフなのだ。エルフの誇りに泥を塗るわけにはいかない。そうだ俺はりっぱなエルフだ。

俺は女のスカートを今度こそおおきく高くめくってしまっていた。

少女のパンツは赤い色をしていた。赤い色か・・。なんだか俺は泣きそうになってしまった。女に同情しつつ反省しつつ、内心拝んだ。次の瞬間俺の脳裏に触り心地ということばが思い浮かぶ。

あかん。

女がうめき声をあげる。

もしばれたら土下座で俺は、少女に謝ろうと思った

俺は手を伸ばし、少女の両足の間のその部分へと・・・。

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