とある旅館での出来事パート2


 別の旅館に泊まった時のエピソード。

 有給を取ってとある旅館にぶらり一人旅した。

 その旅館の温泉を堪能して部屋に戻ろうと廊下を歩いていたら千鳥足の酔ったお兄さんが絡んできた。

 適当にあしらってたら、その態度が気に入らなかったのか酔っぱらいはヒートアップ。喧嘩腰になってなだめるも効果なし。

 旅館の従業員も近くにいなくて困ったなと思っていたら、騒ぎを聞きつけた他の宿泊客が様子を見に来て、酔っぱらい見て一言。


「おい◯◯、お前何カタギさんに迷惑かけとんのじゃ!」


 はい、そういった団体ご職業の方でした。

 酔っぱらいはその宿泊客にボコボコにされて、何故か私が間に入って止める羽目に。


「迷惑かけてすんません、お詫びにこっちで飲んでください」


 と言って大宴会場にご案内される。


 大宴会場にはそういうご職業の人達がズラリ。え?どちら様?と言った顔で全員私を凝視。


「うちの若いのがカタギさんに迷惑かけてもうた。お詫びに一杯奢ることにしたから皆注いでくれへんか?」


 キレイなお姉さんに注がれるなら良いけど、幹部クラスっぽい人達が謝罪しながら次々注いでくる。

 さっさと飲んで帰ろうと思っても、わんこそばのように次々注がれる。

 緊張と恐怖で酔うことはなかったけど、色々凄い時間を過ごしました。


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