いつも隣に居てくれますか?
コヨヤミ
第1話 結婚式当日<<1>>
-数日前-
大好きな彼…
「茉莉花。ゴメンね。ここまで呼んで。」
「陽向。いや良いけど?何?」
「同い年の幼馴染じゃん?俺ら。」
「うん。だけど?」
「付き合い始めて何年だっけ?今日で。」
「10年だよ!ってか忘れてたの?ひどいね。」
「忘れてないよ!!確認してたの!」
と、陽向は、デスクの引き出しから箱を出して真剣な眼差しで私を見つめた。
「何?急に?」
「茉莉花。俺と結婚してください。」
「えっ?えっ?今なんて?」
「俺と結婚してください。」
「あっ………はい。」
と、私は、涙を流しながらプロポーズを受けた。
それから数日後
「茉莉花。好きだよ。」
「私もだよ。プロポーズしてくれてありがとう。」
と、私は、式場で準備をしながら言った。
「茉莉花。綺麗だよ。」
「もぅ!」
それからまた数時間後披露宴中
「茉莉りんおめでとう♪」
「みさちんありがとう。」
「まさか、茉莉りんが玉の輿に乗るなんて。」
「たまたまだよ~♪陽向が社長でさ♪」
「太陽の単なる平社員の茉莉りんがねぇ~♪」
「誉められてる気がしないんだけど?」
「誉めてる。社長夫人だよ。茉莉りんは。」
「そうなるけどさぁ~♪」
「茉莉~♪おめでとう♪」
「凜菜~♪ありがとう。」
「茉莉は、夫のどこが好きなの?」
「一途な所かな。昔から。私の事をずっとずっと見つめていたしさ?」
と、私は、陽向を見ながら言った。
その頃陽向は、私の隣で大学の時の私の知らない友達と雑談していた。
「よっ!大社長!」
「からかうなよ。」
「お前さ?奥さんのどこが好きなんだよ?」
「ちょっ!?えっ!?んとまぁ~全部な。可愛いし、仕事も一生懸命だし。まっ、何でも任せられるし。」
「ニヤニヤすんなよ。」
「してたかよ。」
「つか、お前、社長だろ?開発本部室の彼女とどこで会うんだよ!?」
「会うっていうか、会社な。つか、開発本部室室長じゃねぇから。まっ、俺の社長室のフロアの4階の下にあるからね。ちょくちょく行くし。」
「行くんかい!」
「良いじゃん!大好きなんだし!」
と、陽向は、私の隣でそういうことをいうからからかわれるのを見て私は笑う。
「そういえばさ?茉莉りん。」
「どうかしたの?」
「どうやって入社したの?」
「御義父さんが会長でさ?会長に履歴書出してからトントン拍子で入社が決まったの。」
「俺。いつも隣にいたい!」
「急に何言うのさ!!」
「良いだろ?開発本部から人事異動で秘書課に異動させるし!」
「私、やっと開発本部の仕事慣れ始めたのに!?」
「うん!社長命令。っていうのは冗談。開発本部室にいて良いよ。臨時秘書課社員って人事に伝えておくから。」
「えっ!?あっ。うん。」
「そういうこと。だって可哀想だし。勝手にしちゃいけないし。つか。んま。それは置いといてウェディングケーキが運ばれてきたよ?」
-またまたまた数日後-
「おはよう。茉莉花。ご飯だよ?」
と、陽向は、おはようのキスをした後に言った。
「おはよう。陽向。ご飯は何?」
「和食だよ。サンマの塩焼き定食。」
と、陽向は、お箸を私に渡し、一目散に食べた。
「いただきます‼」
と、私は、言い、サンマの塩焼き定食を食べ始めた。
それから数分後、私達は、会社に行った。
いつも隣に居てくれますか? コヨヤミ @KOYOINOYAMIHAHUKASUGIRU
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