独りよがりのラビリンス

古都川コウ

輝かない

あやしい窓の外

砕けた心が漂う


皮相な願いを皮肉るように

無慈悲に踊る影は僕らだ


咲き乱れて

遂には朽ちてゆく

華のように

生命の証跡を残す夜


時計の針は進み

おそらく星は輝かない


止まることのない回転ドア

動き出さないメリーゴーランド


廻る 廻らない きっと同じこと 


今夜は月も顔をみせない


僕らの立ち位置は曖昧で明確

目を逸らすことを許してください


教えてほしい

世界は僕を

君は僕を知っているのですか

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