悪魔の欠片
復活 : 吐いタク
0話 世界
どんな世界にも平和はない。
この世界には2つの大陸があった。
1つの大陸は、天使族が暮らしていた。頭に輪っかはない。羽が生えている。武力はあった。技術、金などは少なく、正国と呼ばれた、この国は破滅寸前だった。
2つ目の大陸、そこには魔族が暮らしていた。頭にはツノ、そして尻尾が生えている。技術の発達はとても進んでいた、金もあった。武力もあった。見た目によらず、みんなが仲の良い、平和な国、魔国は、正国と対立していた。
だが、話し合いの末に平和条約が設立された。輸出、輸入も行い、両国が、お互いの国を支え合っていた。
しかし、その日はやってきた。
正国の天使が、魔国を攻めてきた。
ドドドドドドドド!!
銃声音鳴り響き、あっという間に魔国は血の海になった。
対抗した魔族の兵士は殺され、技術、金、土地全てを盗み、何食わぬ顔で残った魔族を奴隷にし、2つしかなかった国は1つになっていった。
「もうみんな忘れたフリだな。」
学校では、この話題が今更流行っている。
10年前の話だったな。
「それはそうだろー」
キーンコーンカーンコーン
ガタ、ガタガタ。席に着く
高校1年の5月、翼をたたみ先生の話を聞く。
「今日は転校生がいます。」
一同が静まり返る。
「ナイトオブハーバーくんでーす。」
彼の目は鋭く、やいばがあり、天使とはかけ離れていた。そして彼には翼がないのだ。
「よろしくお願いします。」
馴染んで、馴染んで、じっくり、じっくり...
終わらせる。この国ごと。
それが、悪魔の欠片のすべきことだ。
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