ゼロ

疲労の中で幸福を見た。

初めてだったから、とても心が跳ねていた。

身体は悲鳴をあげていて、心は死んでいた。

それでも、幸福を見た。

瞬きの時程しか無く、しかし、

思い出すには心の対価が必要な程。

灰色の街で削れる不細工の人生。

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