10水
目を覚ます。
意識はまだ、幻の向こう側。
澱みきれない思考が停滞を意識した。
現実に干渉したであろう私の行いは、
私の外で起こっていく。
私がいなくても進んで行く。
私がいなければ起こらなかった。
私がいたかも知れない場所は、
私以外が決めることで
私を絶望させる。
私は生きているのだ。
私がどうすれば良かったのかは
私以外が決める。
私が決めることで
私以外は失望する。
私が思っていた事は望みで、
私以外は鈍い感情を抱く。
私は私の意識で生きている。
私は私の事が制御出来ない。
私は生まれてこなければ良かった。
私は生活を殺して生きている。
私は生活をしながら生きている。
私は深海へ。
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