死んでない

自殺という言葉にときめきを感じている分、まだ、私は大丈夫だ。と思った。




帰宅。

何もかもが嫌になり、部屋着になり、そのまま眠ってしまった。






一時間半で目が覚め、真っ暗な絶望と、乾燥が出迎えた。


スマホで「しにたい」と打てど、ダイアルナンバーがでる始末。


疲労から逃げるために睡眠に走り、挙げ句、目がさえてしまった。

しにたい と思っても誰も本当の意味で助けてくれない。


月光が照らさない開きっぱなしのカーテンが、

不審者のようにこちらを見ている。

私を憎んでいる?私を殺したい?





精神が弱まり、所謂幻覚らしきものを作り出した。

いくら見つめど、相手が動く気配は無い。












そういえば

何も食べていない。

インスタントのうどんを食した。

咀嚼している間も咀嚼出来ない事柄を思い浮かべ、脳が占領される。





どうしてそんな辛そうな顔してるの?


夜明けと呼べる時刻。

風呂へ入る。

鏡を見ると、慰めの様な言葉が聴こえた。

そんな事言われても知らないのだ。






風呂を終えると、他所から生活音がする。

仕事が始まる。

憂鬱が濃くなる。酷なる現実が動く。

嫌になる。眠くて堪らない。







誰にも話せない。

話せる人がいない。

辛い。ただ辛い。



現状に甘えるとは・・

ただ、八つ当たりで言われた昔の事を思い出す。



満たされていない、カップうどんが燃料の私は、仕事に向かう。


向かう振りをする。





私がいなくてもまわる職場。

私がいなくてもまわる世の中。

私がいなくても困らない私。

私とにたひとたち



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