揺らぎ

朱に染まる生命線の様な水平線。


導火線に火を付けた様な。


希望の光がもうすぐ消えそうな。


インク切れのボールペンの様な。


風が君との間を遮断して何一つ聴こえなかった。

元から希望は存在しなかった事は分かっている。

もがいてもがいて。

存在しなかった事を忘れた頃、また知ってしまった。


どんな事があっても、君は君だ。


それが呪いである事は誰もが感じている。

風が私の髪を、上着を乱暴に撫でる。


結局触れ合わなかったなぁ・・

幸せになって欲しい人達の事を考え過ぎた。

私自身が幸せになれなければどうすれば良いのだろう。


解らなかったなぁ


これで良い。

最善だ。

何度も考えた。

これしか無いんだなぁ


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