『物語』
脚本通りに歩けば笑えば
良いはずなのに
信じて疑わなかったのに
スポットライトから次第に逸れていく
戯曲を読んでは想像膨らみ
良いはずなのに
望んで見捨てなかったのに
回した指先は無味無臭な宙を舞う
詰められた設定 込められた虚構
目指された終局 作られた破顔
執筆者の手を離れ 演者を震わせて
観客は果たして
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