第4話

一体どういうことだ?


何故また7月7日に戻ってきているんだ?


時間が戻ってる?


俺だけが戻ってるのか?


いやもしかしたら時間だけが戻ってるのか?

唯や他の人は昨日の記憶を持っているかもしれない


「唯!今日は何月何日だ?」

思わず目をかっと見開き唯に尋ねる。

唯は、びくっとびっくりしたように少し体を震わせた。


「何月何日って7月7日じゃない。どうしたの淳一?」


やっぱり戻ってるのか…


「ああ…だよな…」

「ほんとどうしたの淳一?寝ぼけてないで早く起きて学校行くわよ」


唯が無理やり布団をひっくり返す。

ここまでは同じだ。


そういえばまだ唯の胸触ってないな…

ってこんな時に何か考えたんだ俺


11年前に戻ったのもおかしい出来事であるけど戻って

過ごした1日が無かったことになるなんてな…

部屋を見渡すと壁に昔好きだったアイドルやバンドのポスターが貼ってある。

部屋はこの頃から汚い。

たまーに唯が掃除しに来てくれたりした。


なんかもうわけわかんないわ…


「寝ぼけてないで早くご飯食べて学校行くわよ」


昨日と同じ展開だ。

もう考えるのがめんどくさくなってきた。

そのまま流してやる。

半ばヤケクソの気持ちでこの異常な出来事を解明すること今日はもうやめることにした。




その日は昨日の過ごした内容と全く同じことをして過ごした。


寝たらどうなるかわからないがとりあえず寝よう今日は疲れた。



パァァン

痛い…

またか…

また戻ってるのか…


「淳一、早くしないと学校遅れるわよ」

聞き慣れた唯の言葉。

どうやらまたらしい。


一度ならまだしも二度あるということは、これは3度目あるということだな…

永遠に続く地獄か?これは…





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