鑑賞記録

マイ・インターン

マイ・インターン(2015)アメリカ

d.t.ナンシー・マイヤーズ

c.コメディ

ロバート・デ・ニーロ(ベン)

アン・ハサウェイ(ジュールズ)

定年退職、妻を亡くして3年半、海外旅行・朝のカフェ通い・習い事・仕事と妻の無い日々を「やること探し」をして生活していた70歳のベンは、ある日見つけたインターネットアパレル会社による「65歳以上限定のインターン募集」に応募する。そこでベンは若い女性社長のジュールズと深く関わることになる。

この映画の「コメディ」は「お笑い」ではなく「喜劇」だ。(コメディというと関西人の私はどうしてもお笑いを連想してしまう。)

とても優しい空気感で品があり、気づいたらニコニコしながら観ている自分がいる、そういう作品だ。2時間あっという間で、観ている間は気持ちを緩められて楽しかった。散りばめられたユーモアも面白い。

以下、少しだけネタバレあり。

ベンはとても紳士的で社交的、優しく好ましい人柄で社内の人気者になっていく。

「老人」というだけでベンに偏見を持っていたジュールズは、ベンと接するうちに彼のことを信頼し始め、二人の間に年齢を超えた友情が芽生える。

二人の年の差が恋愛感情抜きの男女の友情を成立させ、純度の高い関係の構築を可能にしている。普通なら出会わなかったであろう二人が親しくなっていく面白さ。互いが互いから学ぶことのできる関係。ジュールズの心情は相手がベンだからこそ打ち明けられるもので、その純粋さに心を打たれる。

とにかく素敵で面白い映画だった。これはDVDを買いたい。何度も見たい。

あと、劇中で「雨に唄えば」のワンシーンが流れていて、これ知ってる！と思えたのでナイス。いろんな作品を見ていて良かった。

コメンタリーで「ベンのような人物は恐らく身の回りにいるはずだ」と言われていた通り、私の周りにもベンのような男性がいる。マジで人格者だと思っている。身近なその人のことをもっと観察して、素敵なところを見習おうと思った。

アン・ハサウェイは超絶ハイパー美しい。