ショーシャンクの空に


ショーシャンクの空に(1994)1 アメリカ


d.t.フランク・ダラボン

c.ドラマ/スリラー


アンドリュー・デフレーン(ティム・ロビンス)

レッド(モーガン・フリーマン)

トミー(ギル・ベローズ)


………妻と妻の不倫相手を殺害した容疑でショーシャンク刑務所に入れられたアンドリュー。

劣悪な環境に苦しみながらも銀行の副頭取を務めていた頃のスキルを活かし、刑務所の内政を少しずつ変え、その過程で他の囚人や警務官達に一目置かれるようになる。

刑務所生活も20年を過ぎたある日、アンドリューの冤罪の証言者が現れるのだが……。



刑務所内で調達人としてタバコなどの娯楽品を流通させている囚人・レッドの語りを軸に進む。


刑務所で過ごす彼らの姿から、人としての尊厳とか、心の豊かさ、娯楽の必要性、他人と接すること、償いと更生の本質、そういうことを考えさせられた。


劇中で罪状が明かされたのはレッド、アンドリュー、トミーのみ。他の囚人が犯した罪の具体的な内容は語られない。

仮に無闇矢鱈と過去を語られていたら、人物と物語に親しみを感じることが難しくなっていただろうと思う。罪を犯した彼らのバックボーンが伏せられたことで感じられることがあったし、他の罪が伏せられることで、ここぞというときに明かされるレッドの過去が立つ。

原作では語られているのかもしれないが、これはとてもいい演出だった。



以下、お気に入り。ネタバレ有りですが、観た方にしかわからない範囲に留めます。



・ビール! 自分は飲まないんですよね。


・続々とアンドリューに持ちかけられる相談

↪︎こういう風に他人に認められていくやつが好きです


・トミーとの勉強 アルファベットから始めたところ

↪︎トミー……………。


・あのハンマーで…………。

↪︎プルルルルって。着信か? ってくらい震えました。


・図書係のおじいちゃん ブルックスさんの仮釈放時の流れをレッドがなぞる


・アンドリューとの約束を果たすレッド

↪︎これ、どれだけレッドが救われたことでしょう。


月並みな言葉だけどこれ以外に適切な言葉は無い。仲間を大切にしなくちゃね。

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