Mr.&MRSスミス

MR.&MRSスミス(2005) 1

d.ダグ・リーマン

t.

c.クライム(犯罪)/スリラー

ブラット・ピット

アンジェリーナ・ジョリー


……夫は殺し屋、妻も殺し屋。ライバル組織に所属している互いの正体に気づかないまま夫婦生活を送る二人のお話。


以下、ほんの少しだけネタバレあり。




エンジンがかかるまで時間がかかった印象(暗に前提を観客に説明するシーンが長く感じられた)だけど、スパイ好きにはたまらないのかもしれない。武器の隠し倉庫とか、ピッてやったらピッて出てくるアレとか、中二心はくすぐられるかも。


期待したようにやっぱり互いの正体を知る瞬間は訪れて、夫婦は家での銃撃戦を迎える。毒を入れた飲み物を渡す妻、飲んだフリをして植物にかける夫、枯れる植物。じょわ〜〜っとする。夫婦間の殺し合いは超ド級の夫婦ゲンカ! って感じ。


なんだかんだでやっぱり愛し合ってるから殺せない! と結局抱き合って朝を迎えるんだけど、予想は裏切られなかったな、と。翌朝、ありえないくらいボロボロになったキッチンで欠けたグラスで乾杯するところは事後感と嵐の前の静けさが共存していて良かった。


目的と葛藤と障害は存在していて、ドラマもそのように展開されていたけど、内面の葛藤を打ち消すほどにアクションが派手すぎたんだろうな。葛藤の熱量に対してエンタメ性が強すぎたように感じられた。


主演2人のアクションの技術はものすごかったから、爆発すごーい! 拳銃パンパンキャッキャ! と何も考えずに手を叩いて観る分にはもってこい。毎回思うんだけど、ああいうド派手なカーチェイスってどうやって撮影してるんだろう………。


で、最終的に互いの組織を潰す展開になるのかな、と予想したらそのようになってしまった。最初から最後まで予想を裏切られずに終わってしまった。いいか悪いかは置いといて、とてもわかりやすい話ではある。物語が幹ごとカーンカンカンカンカーンと一直線に曲がりながら進んでいく感じ。



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