第718話 塔攻略戦・移動開始
―――――――――――――プライベートルーム
ムクロはエリエントの質問に答えながらこれまでの経験から考えてこのメンバーは最高のメンバーでありどんな危機からでも脱することができると自信満々に答えるとエリエントは呆れた風なため息を吐きユリハの言葉を借りて危険な事はしないようにと言うとその隣に本人であるユリハが経っていた。
「そうだよ?ムクロ君1人じゃ本当に危険な事をしそうだし私たちがいたとしても危険な事をしでかしちゃうから私たちがしっかりとサポートしなくちゃだよね。
本当にムクロ君は世話が必要だよね。」
「うんうん、そうなのじゃそうなのじゃ。
主殿は好き放題するモノなのじゃ。じゃけどもそれはそれこれはこれなのじゃ。
アタイたちが心配しているという事もしっかりと頭に入れて行動してほしいところじゃの~」
「だけど危険から目を背けずその渦の中心へと身を投げ込めるムクロには私は心底感心しているよ。
ムクロがいなかったら私たちの天世界もどうなってたかもわからなかったから・・・だからこれから先の塔攻略戦も私たちを頼ってね!!」
さらにファムとユキシロが現れムクロを呼びに来たと言ってリビングに戻ると全員の準備ができたのか面構えがしっかりとしているものからきょどっているヴァニスも見えそろそろ時間となりムクロたちはPTを組みポータル場へと移動した。
「そろそろ開始時刻だけどポータル場にも結構な人がいるね。
この人たちも外部的に参加する塔攻略者の人たちなのかな??」
「多分そうじゃない??だってさぁ~そこの人なんか看板で塔攻略のメンバー空きがないか探してる風だしあっちはあっちで塔攻略に必需品とか言うアイテムをデマ売りしてるし・・・本当にイベントかって言うくらいに盛り上がってるね。」
「不謹慎だがどうやらそのようだな。
それに人が多いと言うのはこちらにとっては大きなメリットだ後はどれだけ生き残るかだが。」
「このなりを見て見た限りだと大半は消えるわね。
柄の悪いや良いと言うよりもプレイヤースキルに個人の判断と仲間との意思の疎通が大切なダンジョン系攻略に対して彼らは野良の出たとこPTが多い感じだから連携も何もあったモノじゃないわね。
最後にはPTを抜けだして裏切るのが目に見えてるってところかしらね。」
エリエントの言葉が耳に入ったゴロツキ風のプレイヤーがエリエントに向かいガミガミと大きな口調で暴言を吐きだすとその近づけた顔へ回復アイテムの木の実が叩き付けられた。
「だ、だれだァッ!!!この俺様の顔面に気のみをぶつけたクソ野郎は!!!」
「そりゃ悪かったな。
あんまりいい教育がされてないようだったんでな、ついつい木の実が飛び出しちまったよ。」
遠くから声のする方へと目を向けると風変わりなプレイヤーが立っており木の実を投げつけられたプレイヤー達は男を囲みだし乱闘を繰り広げようとした所・・・
「お、おい例の奴らが塔へと移動したらしいぞ!!
俺たちも早く移動して追いつかねぇとアイテムが回収できねぇじゃん!!さっさと行くぞ!!」
「チッ!!このツケはきっちりと付けさせてもらうからな!!覚えていろよ!!」
「はいよ、次に合えればの話だがな。
それまでに相手への敬意を覚えときな。」
「何だったんだあのプレイヤーは??
それに1人でポータルで移動していったけどまさか塔へ向かったとかじゃないよな??」
ヒソヒソと男の事がささやかれる中、同盟メンバーが移動し始めたと言う情報が周りにもムクロたちにも伝わり各自一斉にポータルを起動し移動を開始するのであった。
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