第697話 シジマのバックと戦う意味。
――――――――――――――竜骨乱れる台座
シジマの強化バフによって強化された傀儡たちは一斉にシジマに突撃し攻撃を開始するもハシャの動きは健在で・・・攻撃の手数が多い傀儡であったとしても本来のスペックで遠く及ばず攻撃はかすりもせずモタモタとした戦闘が繰り返される中。
シジマはいつの間にか近くまで足を運び傀儡の動きの悪さと戦いのモタモタさにそろそろ限界といった表情を浮かべていた。
「ちんたらちんたら攻撃をしやがる・・・強化してやってもこの程度、数がいてもこの程度。
やっぱり傀儡じゃ限度は知れてやがる。
所詮傀儡・・・やっぱりこの俺がやらねぇと駄目なわけだな。
んなら・・・そろそろ面倒だがこの重い体を使って暴れることにしてやっか。
―――――――――――グオォオォオオオォオォォォ!!!!」
「ム、シジマは自らの腹から武器を生成したか。
他者の強化に自己の強化・・・それに自身の武器までも自らで生成するとなるとそこら辺の野良プレイヤーよりも腕はあるようだが・・・
解せぬ、このやり方に戦い方にシジマとやらの真の目的も意味も何もかもが不明だ。」
「・・・・・・・・・・・・・」
「ハシャの言う通りだ。
この戦いはシジマ1人で戦えばいいだけの話だったがいつのまにか多勢に無勢の数を扱う死の饗宴になっている。
個人のユニークスキルを扱うためのトリガーだったとしても度の行き過ぎた人数だ。
こんな戦いを仕掛ける意味なんてあるのか??」
ムクロにハシャは不思議そうにシジマに問うと、シジマはゲラゲラと笑いだし。
戦いの意味や下らない意味を持ってはいないと言い出し・・・ただ最後にシジマは攻撃を仕掛ける前にこういった。
「こちとら雇われた身でよぉ・・・俺のトリガーとなる野良を巻き上げるための金をだしてくれる代わりに最高の舞台で最高の戦いをさせてやると言ってハシャ。
アンタとただオレの真の戦いがしたかっただけの事。
バックに誰がいるのやらどうなのかなんて関係ねぇんだ・・・俺はただ強くただあり続けるものを壊したいだけだぜぇ!!!!
いくぜぇぇぇハシャさんよぉおおぉぉぉおぉぉぉぉおぉ!!!!!」
「ふむ、傀儡を巻き込みながらの突撃か・・・この傍若無人な戦いはまさに嵐か災害の如く。
だがワレにはそのような類の力にも負けるつもりも屈する気もない。
それゆえにシジマ、キサマのこの所業をここで打ち砕こうぞ。
――――――――――
シジマの攻撃が傀儡を貫きながらもハシャに直撃しそうな瞬間・・・ハシャは体中の装甲をスキルである程度砕き、防御力を引き換えに機動力を得たことによって回避に成功し。
反撃に打って出るべくして骨の大剣を振り上げシジマに強烈な一撃を叩き込むが・・・・・
「あぶねぇな・・・怪我したらどうすんだ???
コイツがいなけりゃマジでヤバかったが・・・こういう意味でならコイツたちは使い道があったわけだが。
さぁ・・・続きをおっぱじめようぜ!!!!
――――――――――ほらよッ!!!傀儡と共にぶち抜いてやるよぉ!!!!」
「攻撃手段でもなくガードや他の手として扱うか。
だが・・・何度も言わせるなシジマ。
ワレにこの程度ならば負けも退きもせず・・・前進するのみ。
―――――――――ゴーストジャンプ」
シジマが投げつけた傀儡の衝撃を受け、のけ反りかけたハシャは次に自身を幽体化させてながらも前進しシジマに剣を振るうとシジマは隠していた武器を振り抜いて攻撃を防ぎカウンターとしてハシャに突き立てるとその攻撃はハシャの体を抉り抜き体力を削ると共にその身からはダメージエフェクトが滲み出ていた。
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