第694話 シジマの変貌
――――――――――――――竜骨乱れる台座
シジマは援護部隊からのバフや援護攻撃のサインを見ると、ハシャに対して剣を叩き付け攻撃を開始し。
ハシャはその攻撃を軽く受け流すとシジマは何度も何度も攻撃を仕掛け。
遠くから見ていてもわかるように戦いにはなってはいないようであったが・・・・
「はぁはぁ・・・やっぱこの程度じゃハシャには攻撃は当てられねぇよな。
さすがはプレイヤーキラーのハシャさんだ。
だがよぉ?これまでハシャはどんだけのプレイヤーをこの場で叩き伏せキルしたんだ??」
「そんなものはモブを何体倒したか覚えていないように知ることもない。
ワレはただ強者と巡り合い戦うのみだ。
強者以下は数に数えらるモノではないことを覚えておくがいい。」
「何だよあのシジマとかいうプレイヤーはよ!!
俺たちのチームメンバーがやられてアイツが1人で出るからって見て見りゃこのザマ・・・・
最初っからブツの話もウソだったんじゃねぇのか??」
「いや、それはない・・・ブツも確認は俺がしてあるのとあのシジマとかいう男の真の能力・・・・いや固有スキルはここからが見せ場だ。
俺は知っている・・・あの男の戦い方は異常だ。」
「動きが悪いようだが・・・本当にプレイヤー任せのラスキル狙いのプレイヤーだったのか??」
他のプレイヤー達はシジマにバフを与えながらも遠距離スペル等でハシャに援護攻撃を加えるも効果を見せず。
次にシジマを見ると、シジマは何かのスキルを発動しようとしているのか異様な雰囲気に包まれていた。
「このままじゃ戦いは俺の負けのようになっちまうしよぉ・・・
そろそろ面白おかしくやらせてもらうぜ。
―――――――デス・オーダークラフト!!!!」
「この禍々しき光を発するという事はシジマとやらもここからが本気という事か。
ほぅ・・・これが新たなる姿と言うわけか・・・」
「なんだありゃ・・・プレイヤーのシジマがモブ・・・いや中型エネミークラスになりやがったぞ!!!」
「アレがシジマの使う固有スキルだ。
消えゆく命の数が多ければ多いほど力を増す死を代償とした禍々しいスキルだ。」
「仲間の死はあのスキルのための材料とでもいうのか・・・クソッ・・・こんなスキルがあってたまるかよ。
お前はどこまで仲間をオモチャにする気だ!?」
消えていった仲間たちを自分の固有スキルの材料として使ったシジマに他のプレイヤーは叫び出すがその声はもはやシジマには届いておらず。
その禍々しい光の中から蜷局を巻く蛇のようなフォルムをした中型エネミーが全貌を表し。
ハシャに向かって這いずり強烈な一撃を叩き込み吹き飛ばした。
「ハッハッハッハ!!!いいぞ今回の贄は数を今まで以上に増やしておいたからな!!最高の出来だ!!今までの比じゃねぇなオイ!!!
それにそこに隠れてんのは分かってんだぜ??ハシャさんよぉ??
出て来ねぇって言うのならこのまま消えてなくなっちまえよ!!!
――――――――――――オラァァァァッ!!!!」
「この力にこの火力とは・・・久々の強敵のように思えるが。
所詮は他者の命を吸い奪い自らの力に変えただけのモノ。
そんな輩にワレは負けることは決してない。
―――――――――――――フンッ!!!さぁ戦いを続けよう。」
「あのシジマも相当危ないヤツだと思うんだが・・・あのハシャってNPCも相当ヤバいな。
あの攻撃を剣で相殺するとか俺たちの入れるスキがねぇよ・・・・あぁクソッ!!
ここまで場を作っても俺たちは見ている事しかできないただの愚図野郎かよ!!」
「それは違うぞ・・・今はハシャとシジマが戦っているという事は俺たちに最後のチャンスが残っているのかもしれない。
だからココはシジマにやらせて俺たちは安全ラインから状況を随時観察しよう。」
そう言って後方部隊の連中は攻撃の届かない場所へと隠れて状況の観察に入ると。
同じようにして戦闘を見ているムクロはシジマの使うスキルには効果時間の限界がないのかと不思議そうに睨みつけていた。
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