第682話 耀子の盗撮行為

―――――――――――――――キャンプ場



 シャワーへと出かけた由里達とは別にテントの中で待っている悠一は1人でこの時間をどうしようかと考えていると。

ブロッサムに何やらメッセージが届いたことを知らせるバイブ音が響き・・・悠一はそのメッセージの内容に目を通して時間を潰そうと中を開くと・・・・




「何だよコレ・・・由里の下着姿か??

それにこのメールアドレスは・・・耀子か・・・バレたらどうする気だ??

それにこれって犯罪じゃないのか・・・」

悠一は画像の取り方から耀子の悪意を見抜きメールの内容にコメントを込めて返信するとすぐに返事が返って来るや・・・今度は涼孤追われる自身の写真が送られてきており。

どうやら涼孤たちの写真を隠れて撮っていたことがバレたのか追いかけられている様子だった。




「そりゃ隠れて下着姿を取ってたら追いかけられもするよな。

―――――――――――だけど耀子のヤツ少し楽しんでる??」

写真を撮っている耀子の表情はなぜか追われている最中という事を知っている上でワザとのような表情であり。

そのメッセージが届いてから数分が経った頃・・・・




「ん?由里達からメールが・・・・あはは・・・やっぱりさっきの画像を消してくれって言う内容だよな。

返事は・・・大丈夫、消しておいたっと・・・・コレでいいだろ。」

悠一は耀子からのメッセージは全て削除し画像も保存していない事を伝えると。

由里達から感謝の言葉と共に正座をして説教されている耀子の写真が送られてきており。

やはりというべきかお叱りはコトハがしており内容が今にも聞こえてきそうな力強い絵となっていた。




「あはは、やっぱり最後はこうなるんだよな。

でも・・・いつも通りの光景って事でコレは保存しておいてもいいかもな。」

悠一は最後に送られてきた画像だけ保存し寝転がって由里達の帰りを待っていると。

遠くから由里の声が聞こえたかと思えば誰かが駆け出しこのテントにやって来るような勢いで向かって来ていた。




「とぉッ!!!悠一ぃ~慰めてよぉ~~悠一の為にみんなの下着だけを盗撮してたのに見つかっちゃってお説教されたんだよ!?

だから悠一のせいでもあるんだしさ?ここは穏便に慰めてぇ~~うりうり~~」

「おい、耀子・・・そんなに頭をゴリゴリ捻じ込まないでくれ。

それに由里たちも散々だったようだし次はこんなことしない方がいいんじゃないか??

次はコトハのお叱りじゃすまないかもしれないしな。」

「そうね、次にこんなことしたら・・・宿題をもう教えてあげないわ。

言わないでおこうと思ってたけれどこれしか耀子を制御する方法が無いのも悲しいものよね。」

「悠一君ただいま、その・・・さっきの画像はちゃんと消してくれた??涼孤さんたちも撮られたみたいなんだけれどそれはちゃんと消したから大丈夫だけど送った分は悠一君が消したかどうかによるから・・・・で、ちゃんと消したんだよね??」

由里の顔がズズいと近づいてくる中、悠一は由里達の画像はちゃんと処分しておいたと言って言い切ると。

涼孤は次からはこんな事はしないようにと言いながらテントの中へと入って来ると次のシャワーは悠一の番だと言って用意をさせ。

そのまま移動させられるとシャワー室へと入り何の警戒もしないままシャワーを浴びるが誰もそう言った悪ふざけをするような気配もなくシャワーが終わりそのままテントへと向けて歩いて帰るとテントの中では疲れ果てたのか涼孤たちが横になってスースーと寝息を立てて寝ており。

起きているのはアイリスとコトハだけで悠一に話しかけてきた。




「あら、やっと戻ってきたのね。

見ての通り由里達はぐっすりと夢の中だから今日はここで私たちも寝ることにするから悠一は私たちのいたテントで寝て頂戴。」

「さすがにこの人数を運ぶのも大変だからそうした方がいいんじゃないかって言うことになって・・・・悠一は平気??」

「あぁ、この状況じゃなんにも言う事はないし。

いい寝顔のみんなを起こすのも悪いから言われた通りあっちのテントで眠らせてもらおうかな。

それじゃ・・・・おやすみ。」

悠一は静かにテントを後にするとコトハたちは小さく手を振って見送り床に就くと指定された悠一も店頭に到着した途端すぐに眠気が襲いそのまま深い眠りにへと誘われるのであった。

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