第606話 カンブリアに隠された顔
―――――――――――――――海底神殿
激しい戦いを前方で始めたユリハ達の時間を利用したムクロはヴァニスから背後に攻撃した時に見たモノを聞くと。
背後には目のようなものがチラッと見えたと言って剣を構え身構えるとヴァニスは攻撃が来るとムクロに呼びかけムクロは話をそこで止めにし攻撃に出た。
「目があるのならきっと最大の弱点の可能性がある・・・だが目か・・・どうして背に目があるんだ??それにヴァニスが見間違えるとも思えない。
コレは自分の目で確かめる方がいいな・・・だったら。
ヴァニス、クーリア俺はあの背に攻撃を叩き込むからスキを作ってほしい。
―――――――――――――頼めるか??」
「あったりまえじゃん!!私を頼ったことを後悔させないよん!!!
そんじゃヴァニスもガンガン手伝ってよ!!
まずはこことここに氷でデコイを置いて・・・ヴァニスはデコイの影から攻撃して!
んでもって私はフラッシュボム!!!からのスティールスラッシュ!!!
ぐぐ・・・こんだけやってもやっぱり塞がれちゃうかぁ・・・でも作戦は成功かな??
―――――――――やっちゃえムクロッち!!!!」
「私、そろそろこの剣を支えられないのだけれど!?やるなら早めにして!!!
くぅ・・・・きゃぁぁぁッ!!!ぬふ!?
―――――――――何??この柔らかいの・・・・」
「それは私のボディーですが??握りつぶされたいのですか??
それともミンチがお好みであればこの大剣を解きましたすぐにでも要望に応えますよ??」
ヴァニスが剣を支えることができずに吹き飛ばされたが、その吹き飛んだ先に回り込んで受け止めたのはレイであったが。
不要な発言を聞いたレイはヴァニスに威嚇発言をしつつその場から離れムクロの援護をするために飛び出していた。
「フォォォォ・・・・・クフォォォォオォ!!!!」
「どこを見ているんだ???俺ならココだッ!!!
――――――――――はぁぁぁぁあぁぁ!!!ブレイブダンス!!!!」
「タイミングがあんまりよくないけどムクロ君いけぇぇぇ!!!」
「ふむ、状況を見るに五分五分と言ったところにムクロが背後へスキル攻撃・・・コレは中々に派手な戦いだな!!
それじゃ復帰組の私も戦いに混ぜてもらおうかな!!」
「ミスト!!遅いのじゃ!!!ぬぐぅ・・・・この外殻を砕くのに数手足りないのじゃ。
じゃからミストも叩く手数を貸してほしいのじゃ。」
「私の方もだよ・・・ムクロにカンブリアが集中しているスキに部位をできるだけ攻撃したいから手伝って!!!」
ムクロの攻撃に対してカンブリアは剣で攻撃を防いではいたが片腕と背後を狙われているという条件からガードがしきれず数発の攻撃を背に受けると。
ムクロの攻撃した個所の部位がはげ落ち・・・そこからはヴァニスが言っていた目の正体が現れ。
隠す必要が無くなったとカンブリアは背の邪魔な殻を剥ぎ落し目を剥き出しにするとその目はぎょろりと動きムクロたちを睨みつけると・・・・
「コイツ・・・まさかスペルが来るぞ避けろ!!!」
「え・・・・・くぅ・・・・・きゃぁぁッ!!!!」
「マジックシールド!!!!ぐあぁぁぁあぁぁ・・・・くそ・・・ギリギリ保てたけどすごい威力・・・これってダメージカウンタースペルかな??」
「えぇ・・・私もそのスペルだと思うわ。
ムクロたちの執拗な背の攻撃は急所攻撃をしていたんじゃないわね。
ワザと背に攻撃を集めさせてこの攻撃を解き放つために蓄えていたというところかしら。
本当にいやらしい戦いね・・・それにあの目はきっと外部的に取りついたカンブリアとは別のモブだけどあそこまで融合しているのなら切除は考えない方がいいわ。」
「けほっけほっ・・・何とか軽傷で済んだけど・・・本当に危ない所だった・・・ミストは大丈夫?」
「どうだろう・・・ガハッ・・・思いっきり腹を射貫かれてしまってな・・・回復しないと戦いに参加できそうにない。
――――――――すまないなムクロ・・・不甲斐ない私で・・・はぁはぁ・・・」
「ムクロッち・・・みんなが負傷しちゃったよ!?どうしよう!?」
「この状況は俺の責任だな・・・致命傷を与えるつもりで攻撃をしてみればコレだ。
弱点かどうかは破壊して見なけりゃわからないが・・・まさかここまで計算されていたとはな。
この状況だと回復手数を多くしたいからクーリアとエリは回復に回ってくれ。
他の軽傷なメンバーはこのカンブリアを止めるのに手を貸してほしい。
それと・・・・悪かった・・・俺の判断ミスだ。」
「らしくないわよムクロ??
私たちのミスもアナタは笑って受け入れるのにいざ自分のミスはそんなに深刻に悩むなんて不思議よ。
だってムクロよりも私たちの方がよっぽど酷いミスをするのよ??
だからムクロも私たちにしたように笑顔で答えてあげるわ。
それにまだバトルは終わっていないのだから立ち上がって高貴に優雅に華やかに戦わないと!!!
――――――――――――これ以上ユリハ達に心配をかけてもいいわけ??」
ヴァニスの問いにムクロは笑みを浮かべ助かると言って飛び出しクーリアたちも指示の通りに動き・・・ミストたちの回復に出るとムクロを追ってユリハにレイも同じように飛び出した。
「ゼァァァァァアアァァァァッ!!!!俺のミスでこうなったのならもうやり抜くしか方法はないだからここからは何としてでも押しとどめて見せる!!!」
「それなら1人よりも2人じゃないかな??
ムクロ君ってば本当にこういう時こそ無茶するんだから・・・
レイちゃんも心配で来てるよ??」
「いえ、私はいつでもご主人様の身の回りの事は分かっておりますので行動に出たまでにございます。
ですが・・・そうですね今回の件に関しましては正直に語るとご主人様を1人にしておけなかったと言っておきます。
それに雑談をしながら相手のできるカンブリアではありませんので少しばかり集中いたします・・・・ハァァァッ!!!!」
レイの言葉通り話をしながら戦えるほど余裕のある状況でも相手でもなく。
現状はどれだけ回復をしているクーリアたちの方面へ向かわせないようにするかがこの先の命運を分けるカギと懸命に知恵を巡らせて攻撃するしか今の所てはなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます