第547話 奇跡の洞窟:ボスの間
―――――――――――――――――イベントクエスト:輝石の洞窟
ムクロは2人が何かを言おうとしたことを流すかのようにしてレア鉱石が出たと2人に見せていたが2人はこの状態だと話にならないと察してムクロの話に付き合うと。
アラームが残り時間が短いことを表す音を発し始め・・・ムクロに構っていられないとヴァニスやクーリアはムクロの近くにある岩や壁をズカズカと堀進めてレア鉱石を集め始め―――――――――
「ハァハァ・・・・結構頑張ったけどこっちはこれっぽっちかぁ~~
苦労しただけあって出て来たのがコレくらいじゃ割に合わないと言うか・・・ムクロッち的にはどう??出た方だと思う??」
「そうだな。
3人で手分けして作業してこれじゃ割に合わないかもしれないが・・・
俺は3人でこうやって採掘ができてよかったと思ってる。
勝てるかどうかはわからないけどな。」
「そ、そう・・・ふ~ん・・・・ムクロがそう言う気持ちなら私もそう言うことにしといたげるわ!!!高貴な私といい思い出ができたことに感謝することね!!!」
「ん?ムクロたちは先に待っていたのか感心だな。
てっきりクーリアが暴走してオーバータイムまで掘ってるかと思っていたが違うようだったな。」
「そうね、これはこれで予想外ね。
で・・・ムクロたちのレア鉱石はそれが全部なの??
だったら私たちの勝利は確定かもしれないわね。」
「どうやらその通りと言いたいけど。
こっちは人数が4人という事もあるしそれ相応に人数差は響くわよね。
だからと言ってハンデを言わなかったクーリアが悪いとも言えるからここはガチでやらせてもらうわよ。」
「これが私たち4人で集めた結果だよ!!!」
そう言ってユリハ達は集めたレア鉱石をテーブルに並べると。
ムクロたちの量を凌ぐ多さといい大きさにクーリアは地形の読みが甘かったと嘆き・・・すぐに勝敗が付いたがクーリアは勝負には負けたが1つだけ狩った事があると悪い顔をしながらアヤカたちのチームに自慢のような形で呟きだした。
「あぁ~あ~~まけちったぁ~~でもでもぉ~私たちはムクロッちと楽しく手取り足取りたっぷりわかるまで教えてもらったしぃ~別にいいよねぇ~」
「おいおい、そんな挑発するような言い方をしない方がいいんじゃないか??
それに俺はヴァニス達がわからないって言うからだな・・・・」
「だ、だってしょうがないじゃない!?1回や2回で覚えられるのだったら勉強も何でもできちゃうわよ!!
それに・・・ムクロだってノリノリだったじゃない。」
「ムクロぉ・・・・ちょっと話を聞かせてもらいたいのだけれどいいかしら??
その、二人と見えないところで何を楽しそうな事をしてたのか。
それが理由で石ころの数が少ないとかいうんじゃないでしょうね??」
「もしや!?ムクロたちは別の行為をして・・・ゴクリ・・・
そ、それは一大事だ!?私も話しに参加させてもらおう!!是非ともだ!!」
「もう・・・ムクロ君のバカ・・・・」
「これは面倒なことになってきたわね。
話が終わるまで私たちはテントの外でレア鉱石でも探して待ってましょ。
――――――――――どうせあの様子からだとダブルで時間がかかるだろうし。」
アヤカはミストとエリエントに開封されていくクーリアとムクロをテントに引きずり込むと話し合いが始まりだし・・・アヤカたちはそれまでの間レア鉱石を採取すべくさらに岩や壁をガリゴリと掘っては削ってを繰り返し。
色々と銃弾を作るための素材を回収しているとやっと話が終わったのかしょんぼりと耳をぶら下げたクーリアと疲れたと言わんばかりの表情をしたムクロが立っており。
クーリアとミストは話を済ませてスッキリとした表情でユリハ達の元へと戻って状況の把握をすると、レア鉱石がある程度集まった状況になったことで奥地で待つボスが強くなっていると踏んで戦いに向かう事になった。
「ムクロ君、今度私にもちゃんとレア鉱石の集め方教えてよ??絶対だよ??」
「あぁ・・・わかった・・・それにしてもすごい説教だった・・・」
「ごみんに?でもさぁ?ムクロッち的には私たちと楽しめて嬉しかったっしょ?
だからまた何か教わる系が来たら教えてね!!あはは!!」
「本当にヴァニスは調子がいいだけのウサね。
ムクロも嫌なら嫌だと言わないとまた私たちが説教する羽目になるんだからしっかりして欲しいものね。
ムクロの人助けもわかるけど度が過ぎるわよ?」
「でも、ムクロの親切な所は私いいと思うわよ?
ゲームの中で好感を持てるタイプじゃない?オラオラ系じゃなくてやることを明確に教えてくれる点においてだけど。
スパルタとかそう言ったのは誰かさん仕込みだと思うのだけど・・・・」
「うん、それは私も言われなくてもわかるわよ・・・・
私もムクロから言われてやらされたから・・・うん・・・」
2人は誰かさんと言いつつもエリエントを見つめながら話しておりそのまま何事もなくムクロたちはボスの待つ奥地までやって来るとそのフロア内からはすさまじい雄たけびと共に大きな足音のようなモノが聞こえていた。
「これだけ大きな鳴き声と物音をさせるのだからきっと中から大型クラスのボスが待っていると思うわ。
だから入る前にバフをかけて入るわよ。」
「それがいいだろうな・・・何せムクロが黙って奥のボスを見つめてるくらいだからな。
で、ボスはどんな相手かわかったか??」
「ん~いやサッパリだ。
流石に音?とか鳴き声だけで何がボスかと特定まではできないが・・・
この先のボスの間で待つモブはきっと楽しくなると思うぜ。
―――――――それだけは感じだけでわかる。」
「えぇ~~それってつまりメチャ強いって事じゃんかぁ~~
えぇ~~ヤダヤダ~~弱っちぃモブを相手にしてボッコボコにして勝ちたいよぉ~~~ユリハもそう思うでしょ??」
「えぇ・・・ん~~私は弱い者イジメとかそう言うのはちょっと・・・
強い相手と戦うのはちょっとおっかないけどムクロ君に皆がいるから私は頑張れるよ。」
「フフ、本当にユリハも言うようになってきたじゃない。
ヴァニスも怯えていないようだし後はクーリアだけのようだけど??どうするのかしら??」
エリエントの挑発にクーリアは強い相手だろうとやってやるとウサミミを振り回して答え。
バフを全員にかけ終えるとムクロたちはボスの間に飛び込んだ――――――――
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