第546話 レア鉱石:スターメモリー

―――――――――――――――――イベントクエスト:輝石の洞窟



 クーリアたちに採掘のレクチャーを終えたムクロはユリハ達に負けないよう自分たちも頑張ろうと気合を入れてから採掘をし始め。

ヴァニスはムクロのレクチャーが2回目もあってか採掘スピードやレアな鉱石の採掘が多くできるようになっていてクーリアもヴァニスに負けないようにとガンガンと採掘していくと・・・・



「おっ!!!ねぇねぇムクロッち見て見て!!!これってレア度の高い鉱石だよね??

―――――――――――確か流れ星の鉱石だったはず。」

「どれどれ・・・あぁそうだなコレは色と言い形と言い間違いなくスターメモリーだ。

グロリアでも時々見えるあの流れ星がアイテム化する貴重なアイテムだ。

多分だがアヤカもこれを探しているはずだ。」

「へぇ~また銃のパーツとか弾にするのかしら??

こんなに綺麗ならアクセサリーにしてもいいと思うのだけれど。

――――――――装飾品には勿体ないかな??」

ヴァニスもクーリアたちの方へやって来てレアな鉱石を手に取って眺めると。

自分の手でスターメモリーを採掘すると意気込んで再び岩の塊や壁を崩して採掘し。

ムクロは2人が見ていない間にそっとその場を抜け出しアヤカの方へ向かった。



「どうしたの??ムクロたちの採掘範囲はあっちじゃなかった??」

「いや、その・・・クーリアがレア鉱石を掘り当ててさ。

スターメモリーなんだがアヤカはどんな鉱石を探してるのか気になってさ?

で、アヤカは何の鉱石を探していたんだ??」

ムクロはアヤカにスターメモリーが本命の鉱石なのかどうなのかと問うと。

アヤカの目的はどうやらスターメモリーの鉱石らしく。

それも大量に必要とだけムクロに語り・・・最後に戻る前にムクロはそのスターメモリーを使って何をしようとしているのかと問うと。

新しい銃のフレームと特殊な広角レンズを作ると返答しそれを聞いたムクロはアヤカに足りなければ言ってくれとだけ言い残して足音が近づいてくる方向を避けて隠密を使って消えると。

ムクロの消えてった逆方向からユリハが現れていた。



「あれ?さっきまで誰かと話していなかった??

ううんそんな事よりも私たちじゃ特にレア度の高い鉱石がわからないから持って来たんだけど・・・・どうかな??」

「いいえ、さっきっから私1人で採掘してたわよ?

ちょっと考え事をしてたら口に出してたのかもしれないわ。

で、これはまた結構な量を集めて来たわね・・・」

ユリハの持って来たバケツの中には光を放つ鉱石から鈍く光る鉱石までと多種多様な鉱石があり。

アヤカは先ほどから自分だけだと言う事を説明しつつバケツの中にある鉱石の確認するがそこまでレア度の高い鉱石があるわけでもないと語ると。

ユリハはため息と共に時間を取らせて悪かったとだけ言って再び集めてくると戻って行き。

アヤカも背伸びをしてから再び目の前の岩に集中してがりがりと削り出していた。



「あ、ムクロッちどこにいたのさ~~さっきからずっと探してたんだよ??

でさでさ!!!今度はこれなんだけど・・・何かの化石か何かだと私は思うんだけどアイテム名が表示されないんだよねぇ~ムクロッちには見えたりしない??」

「アイテムなのにアイテムとして見れないのは地形オブジェクトの可能性があるな。

たまにあったりするんだ、洞窟フィールドにあるステージ構成オブジェクトが鉱石の採取できるオブジェクトと混ざって排出される時がさ。

で、クーリアはその環境のエラーを引き当てたみたいだな。」

「え?何々??何か面白い鉱石でも出たの??

この高貴な私に似合う鉱石だったら寄越しなさいよ!!」

と、ヴァニスはクーリアの持つアイテムではないモノに興味を持って近づいてくると。

オブジェクトとは知らずに嬉しそうに持っていたその恥ずかしさから・・・ムクロの目の前で大ウソをついて手にあるアイテム化できないアイテムをとんでもないレア度の高いアイテムだと言い張ってヴァニスに感謝の気持ちだと語って手渡すと。

ヴァニスはゲームをあまり知らない故にクーリアからのプレゼントに喜び。

エリエント達に見せてくると言うと・・・止める間もなく行ってしまった。



「あ~りゃりゃ・・・これってマズいよね??

話をユリハ達が合わせてくれないと私・・・マズくない??ねぇムクロッち・・・どこに行こうとしてんのさ??私たち・・・仲間だよね?」

「えぇっと・・・そう言うのは俺の役目じゃないと言うか・・・

責任は自分でカタを付けるべきだろ??

だから俺は採掘に戻るとしようと思う。

それに・・・すごい勢いでヴァニスが戻って来てるしさ??」

「クーーーーリアーーーーー!!!

私をだますなんて酷いじゃない!?アヤカやエリ達に自慢したら本当の事を話してくれたわよ!

このアイテムがどうでもないただの岩とか木と変わらないオブジェクトだって言う事をね!!!

この感情をクーリアはどうやって責任を取るつもりなの!?」

化石のように見えるフィールドオブジェクトを放り投げたヴァニスはクーリアを押し倒してどうしてくれるのかと問うており。

そのスキにムクロは1人で採掘を行い・・・・鉱石を取り出していると。

しっかりと謝らされたクーリアとちょっとだけ怒りの熱が冷めていないヴァニスが戻りムクロに並ぶようにして採掘を再開していた。



「もう・・・あの喜びは何だったのよ。

アイテム化できないところで私も怪しむべきだったわ。

それに超激レアアイテムならクーリアが手放すわけないじゃないのよね??」

「あぁ・・・あはは・・・そうだな。

最後の方はなんとなくわかるような気がする。」

「うわぁ~ムクロッちそれはあんまりだよ。

私だって日々の感謝や思いを伝えようとしてるから貴重なアイテムを大切に思ってる人に贈る時だってあるよ??」

クーリアの言葉にヴァニスはそれはどんなアイテムを誰にあげるのかと問うと。

何を想像したのかクーリアは耳の先まで赤くして顔を隠し反撃とばかりにヴァニスにはそう言うことをしないのかと言い返した途端、ヴァニスは目の前に移ったムクロを見たと同時にクーリアと同じように顔を赤くし2人はムクロに自分たちからの贈り物は受け取ってくれるかと同時に問うと。

ムクロはその言葉に言い返す前にレア鉱石を掘り出し喜んでいた―――――――

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