第404話 鬼の新たなスキル
―――――――――――――――第3ウェーブ:休憩中
ムクロたちがユリハ達の元に戻ると・・・ミストたちが先に話し合いをしていたらしく。
どういう流れになりそうか予想を立てていたらしく。
これまでのウェーブ戦から考えてモブの数や質も少し上がると予想し。
地形的に危険ではない平地を狙ってモブとの戦いをする予定だと流れを聞くと。
最後に陣形の問題が上がって来ていた。
「陣形が問題と言うのもムクロが以前のように武器が使える状況じゃないって言う事から陣形のパターンが組めなかったのだけれど。
その腰にぶら下げた剣からすると何かいいモノがああったのかしら?」
「あぁ、さっき鍛冶屋にランダム装備を買いに行ってたら作業員に講習中のガヘリスと出会ってな。
ほら、武器もガヘリスが試作で作ってた武器を受け取って来たんだ。
あと・・・武器の修理を依頼してな。」
「それで・・・本当にムクロ君は大丈夫なの?
いざとなったらやっぱり私の武器を・・・・」
「いや、ユリハ・・・ムクロのこの顔から察すると。
その必要はなさそうだ・・・何せあのガヘリスが作った武器なんだ。
きっと性能も市販品より格段に上だと思うから油断をしているとポイントを越されてしまうぞ?」
「ふっふっふ!!!ポイント勝負なら私もまっけないよ!!!
なんだって私もさっきの戦いで結構倒しちゃったからいい感じに順位が上がって来たんだよねぇ~
だからムクロッちもユリハもうかうかしてると私が追い越しちゃうよぉ?」
「本当にクーリアは挑発が好きだよね。
そういうことを言うから2人のやる気に火がついていっつもクーリアが負けちゃうんだよ?」
「そうなのじゃ!!それに主殿はどんな状況でも誰にも負けないのじゃ!!
たとえ自身が使い慣れていた武器がなくてもなのじゃ!!」
「って、言ってるけど・・・本当に大丈夫なの?
あぁ・・ヴァニス・・・また弾の作り方がおかしくなってる・・・・」
「えぇ!?これをこうしてこうでしょ?
あぁ・・・もう!!!高貴な私がこんなちまちました作業をする自他が間違ってるのよ!!!
それにもう弾のストックはたっくさんできたんだからそれでいいじゃない!!!」
ヴァニスはついに怒鳴り出し・・・その強気な態度にアヤカはヴァニスの耳元でヴァニス自身がピンチになったときにこの弾が無くなったらどういう事になるのかとボソボソっと状況を詳しく伝えると。
ヴァニスは口と足をがくがくさせながら血相を変えて弾の製法をきっちり正しく守りながら弾の生成を始め・・・数分が経つと。
最終ウェーブの開始時刻のカウントダウンが始まり。
ムクロたちは装備のチェックを行ってから駆け出す用意をして待機していると。
隣にライザーが現れ、最後のウェーブ戦も気合を入れて行こうと語って拳で返事をし。
最終ウェーブが開始され・・・ムクロたちは他のプレイヤー達と駆け出すも。
さらに奥の地点まで突き進み。
アヤカの指示を受けながらモブと合流する地点を目指していると・・・・
「ムクロ!!!数体のモブが高速で接近してるわ!!!」
「今、目で確認している・・・・あぁ・・・コイツか・・・
みんな!!!火車が来るぞ!!!」
「ムクロ君・・・そのカシャって言うモブは何なの?
初めて聞く名前のモブだけど・・・・」
「ユリハが知らないのは無理もないよ。
だって火車は妖怪系のモブで上級層でもめったに出会えないレアモブなんだよ。
でもって・・・その移動速度がすごいんだよ。」
「上級層に行った事のないクーリアがよく知ってるわね。
そうよ・・・あのモブは移動特化のモブでその車内からモブを降らせて消える厄介なモブなのよ。」
「つまり・・・・グロリアのモブを運ぶモブタクシーってこと!?
マズいじゃない!!!だって・・・アレが3体も来てるって事は・・・・・」
「ウム・・・モブを大量にばら撒くのじゃろう・・・・
じゃが!!!アタイたちは引かぬのじゃ!!!」
「そう言う事だ!!!各自防御態勢!!!火車と接触するぞ!!!」
ミストの掛け声に武器を構えると。
火車は急ブレーキをかけて停止し、火車の中から鬼のモブが現れた。
「やっぱりか・・・ウェーブ3にもなるとさらに強化された鬼がやって来るとは思っていたが・・・
ユリハ・・・それにみんなも・・・コイツらはさっきの鬼のモブと同一視したら厄介だ。
だから倒すのなら素早く徹底的にだ!!!」
「了解!!!それじゃ私は目の前にいるモブを叩くよ!!!」
「それじゃ私たちはデバフと強化だね!!!
行動パターンの収集も大切だから悪く思わないでね~
はい、Wステータスアップ!!!」
「そうね・・・ここでの陣形はさっきと同じだから私たちはサポートと状況により攻撃に出るわよ。
それにしても・・・火車が出てくるなんて・・・・時間経過による強化モブが少し不安になるわね。
でも・・・今は目の前の事態に集中しましょうか・・・・
―――――――――ウィークネスバインド!!!」
「ぬらぁッ!!!!アタイの連撃を喰らうと良いのじゃ!!!
――――――――――牙狼拳:剛連撃!!!」
「ムクロが言ってたのが気になるけど・・・
ユキシロと倒し切っちゃえばいいのよね!!!だったら楽勝じゃない!!!
だってこの高貴な私がいるんだから!!!テテテテテテイッ!!!テイヤ!!!」
「ヴァニスはさっきと違って動きにキレが出て来てる感じだね!!
それじゃミスト・・・私たちもチェーン攻撃しちゃう?」
「それはいいな。
よし、先ずは私がスキルを撃つからそこから連撃をしよう!!!
―――――――――閃撃!!!アークブレイク!!!!」
「よしよし・・・今のところ順調ね・・・・
ん?アレは・・・・ヴァニス!!!ユキシロ!!!目の前のモブに妙なオーラが出てるわ!!気をつけて!!!
―――――――――――急にどうなったの?あのモブのスキルかしら?」
アヤカは不思議な光が出ていることに気が付き。
ヴァニスとユキシロを後退させて様子を見るように指示をすると。
ユリハと前方で戦っているムクロが大きく叫んだ。
「逃げろ!!!!そのモブは体力が一定以下になると周囲を巻き込む自爆スキルを使ってくるんだ!!!
まさか・・・こんなところで使ってくるのかよ・・・・・」
「のじゃ!?ヴァニス!!!すぐに非難するのじゃ!!!巻き込まれたらひとたまりもないのじゃ!!!」
「う、うん!!!ダッシュでクーリアたちの所まで戻るわよ!!!
どうにかあのモブのスキルはチャージしてる間は動けないみたいだし。」
「ん?あっちのモブに何か変化があったようだ。
私たちもさっさとモブを仕留めて合流しよう。」
「うん!!!そうだね!!!
―――――――――いっけぇ!!!!ブレイクランス!!!!」
ミストとファムが戦っているモブを倒し切ると2人もクーリアたちの所に集まり。
あのモブに起こっている状況を問うていると・・・・
「クーリア!!!防御陣を展開するんだ!!!
爆風に吹き飛ばされるぞ!!!ぐぅッ・・・・・・ユリハッ!!」
「きゃぁぁッ!!!ムクロ君・・・ありがと!!
にしても・・・・すごい爆風だったね。」
「ふぅ・・・ムクロッちに言われた通りシールドを貼ってなかったらどうなってたんだろ・・・・・考えただけでもぞっとしちゃうね。」
「ぬぅ・・・爆風と音で耳がジンジンするのじゃ~~
じゃが・・・コレはとんでもない威力なのじゃ・・・」
「え・・・・逃げなかったら私たち消滅してたんじゃ・・・・」
ヴァニスとユキシロの見た先にある穴は2人のいた地点を飲み込んでおり。
逃げずに見ているだけであれば確実に消滅していたと感じると。
次からは確実に倒すまで手を緩めないと誓うと。
さらに続けてやって来たモブに向かってミストやヴァニス達は散会して戦闘を再開した。
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