第378話 緊急ウェーブ戦:第3ウェーブ
――――――――――――――始まりの都:ウェーブ戦
作戦の内容を時間ギリギリまで話し合い。
強化モブが現れてからの流れまでの配置の確認が終了すると・・・
ギルドの支持者は自分たちのギルドメンバーに伝えると言って戻って行き。
ユリハたちも最後の踏ん張りと、アイテムや装備の最終調整に入っていた。
「何とかここまでやって来たな・・・で・・・
それにしてもユリハと俺の点数が僅差で面白くなってきたな。」
「もう!!それ私微妙に悔しいの知ってるでしょ!!
さっきの戦いで完全に抜いたと思ってたのに・・・・でも、これからの戦いはもっと激しくなるからこうも言ってられないよね。
でもね・・・もしもムクロ君を抜かしてイベントがクリアできたらその時は・・・・」
「んん??何々?すごく楽しそうな話をしてたけど~何を話してたのかなぁ?
さっきのキル野郎たちからここまでで2人に見えない何かが見えるんだけど。
なんなのかなぁ??なんだろね?気になっちゃうよこのクーリアちゃんは。」
「クーリアだけではない。
私もそこそこに2人の距離が近くなったようで少し手の震えがががががが。」
「2人とも少しは落ち着きなさい。
こういう時は何事も冷静で的確によ。
で、2人はどうして欲しいのかしら?燃やして欲しいのなら底に並びなさい。」
「ふ、2人とも逃げて!!!このエリは少し錯乱してるよ!!!」
「本当にムクロたちは何をやってんのよ・・・・
最後の最後でまとまりがないわよ?
それに・・・こういう時こそ団結でしょ?
私たちの力は団結と仲間の信頼・・・照れ臭い言葉だけど私はムクロたちを信頼してるわ。
他のプレイヤー達とは違う何かを持っていると感じたから・・・
そ、その・・・何を感じたかまではわからないけどこの戦いでも援護狙撃は任せて前進してやっちゃいなさい。」
「やっとまともに話ができるのじゃ・・・レイレイがおらぬだけでここまで乱れるとは・・・・やはり主殿たちにはレイレイは必須なのじゃ・・・・うぬぅ。」
と、ユキシロはレイがいなければ状況が少しずつ悪くなっていく一方と語っていると。
刻一刻と時間が過ぎていき・・・・・
「よし、時間だ・・・・ユリハ・・・それにみんな。
今回の緊急ウェーブ戦最後の戦いだ!!!
ここで更に点数に差をつけるぞ!!!」
「うん!!!さっきよりもいい点数が出せるように頑張るよ!!」
「アハハ・・・本当にユリハってムクロッちっぽくなってきたよね~
さっきよりも稼ぐって・・・相当無茶する気じゃん。
それにムクロッちも拒否しないってことは2人とも無茶するのが手に取るようにわかるよ。」
「だが、ここで私たちが強く言って聞くような二人でもない事はみんなが知っていることだろ。
あの2人なら大丈夫だろうと言うのもわかっている。
だから私たちは危なく前に救援に出られるようにしておこう。」
「それがいいわね・・・本当にみんなここまで来て威勢がいいなんて私の予想を少しだけ超えていていいわ。
さて、2人が暴れるのなら私も少しだけ無茶をしようかしらね。」
「うむ、それにアタイたちはここで点数を稼がねばならないのじゃ!!!
一体でも多く狩り取るのじゃ!!!」
「うん!!!ヴァニスも無理しない程度にって・・・・大丈夫?」
「エイッ!!!エイエイエイエイエイエイ!!!
心配してくれるのは嬉しいのだけれど私、そろそろ限界なんだけど!?
緊急のウェーブ戦メチャクチャハードじゃない!!!」
「ほらほら、無き語と言わないで手を動かして。
そこッ!!!チッ・・・ラスキル取られた・・・・」
戦闘が始まり・・・ムクロたちは奥の方でモブの注意を惹きつつ乱戦を行い。
それらをすり抜けたモブをアヤカたちがバックでサポートしつつ。
ギルド連合のプレイヤー達と共に今までになかった大乱闘になっていた。
「オラオラオラ!!!!この調子だとムクロたちに笑われッぞ!!!
もっと腰に力を入れて振りかぶれ!!!!」
「ライザー団長前に出すぎですよ!!!!
作戦ではもう少し後方で向かってきたモブの討伐ですよ!!!
もう!!!頭に血が上ったらいつもこうなんだから!!!
―――――――――エイヤッ!!!!それに・・・話している最中に攻撃なんて・・・・無粋なモブ達・・・調教してあげようかしら?」
「きょ、今日の副団長・・・いつにも増しておっかねぇっス・・・・
離れて戦おっと・・・ぶふぁぁッ!?ご、ごめんなさい!
つ、つい思ったことを口に出してしまってごめんなさいっす!!!!」
ライザーギルドの副団長は団員を引きずりながらモブを倒しながらライザーを追いかけ・・・次の場面ではライザーがしょんぼりしながら戻って来ていた。
「あのギルドはギルドで本当に仲がいいよね・・・・
えっと、今はそんな事よりもムクロッちたちの方はどう?
誰か2人の状況がわかる人いない?あ、アヤカならわかるんじゃ??」
「そうね・・・ここからだとギリギリ見える所で2人は戦ってるわ。
それも相当な数を相手に無茶して戦ってるわね。
ミストたちの援軍も状況次第では本当にあり得るかもしれないわ。」
「やはり無茶をしていたか・・・だが、2人が本当に危なくなるまで私たちは手を出さずにムクロたちの指示に従ってモブを倒そう。
きっとそれを2人も望んでいるはずだからな。」
「それじゃ本当に周りにいるモブを片付けちゃおうかしらね・・・・
――――――――――ブラックファイアーショット。」
「ぬぁ!?こ、これはまずいのじゃ!!!
皆のモノ~エリの攻撃範囲から少し離れるのじゃ!!!
それも大至急!!!!」
「これって・・・前に見せてもらった誘爆スペル!?
まずい・・・・早く逃げないと!!!」
ファムとユキシロの言葉からかなり危険なスペルだと言う事がわかったミストたちは攻撃範囲の外まで離れると。
タイミングよくスペルが発動され・・・・辺りにいたモブたちに凄まじい連続した爆発が発生し。
ミストたちが狩っていたモブの殆どが消滅していた―――――――――
「ふぅ、今回はこの程度で手加減しておいてあげようかしら。
それじゃないと後方で怒鳴ってるアヤカに悪いものね。」
「私の獲物全部フッとばさないでよね・・・・
でも、まぁ・・・コレでこの辺にいたモブの点数が稼げたわね。」
「だが・・・先ほどの爆発はまともに受けたくないモノだな。
クーリアはあのスペルは習得しているのか?」
「ううん・・・アレはクーリアの固有攻撃スキルの1つらしいよ。
あんなのモブも喰らいたくないと思うよ?
それに・・・撃つなら撃つって言ってくれてもいいじゃん!?
あんな状況でフツー撃つ方がどうかしてるよ!!!」
「うむぅ・・・今回はクーリアが正論じゃのぉ・・・
何せ他のプレイヤーもエリのスペルを見てすっころんでおるしのぉ。」
「だって・・・あんな爆発を見たらどっちがモブかわからないよ?
私もあそこまですごい爆発はできないしね。」
皆がエリエントのスキルの事を話す中、エリエントは開けた道の先で戦っているムクロとユリハの姿を凝視すると。
さらにその奥から強化モブが現れ・・・・ムクロたちを抜けて数体がエリ達に向かっていた。
「ハァァァァッ!!!!セイッ!!!!
ぐぅ・・・強化モブか・・・・装甲付とは面倒だな。
ユリハ、コイツらは装甲の薄い部分を狙うか装甲を壊して攻撃する必要がある・・・・って、言う必要もないか――――――――――」
「ハァァァッ!!!テイヤッ!!!!
―――――――――――
ん?どうしたの?手が止まっているよムクロ君!!!ハァァッ!!!」
ムクロはユリハに倒し方を教える前に、ユリハは自分自身で強化モブの装甲を連続攻撃で崩して戦うと言うパワープレイを見せており。
その様子をまじまじと見ていたムクロはユリハの注意を受けて再び強化モブと周りにいるモブとの乱戦を開始した―――――――――――
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