RGRe：リベンジゲームリスタート

第273話 レアボス変幻種戦：決着

――――――――――――――レイドボス専用ステージ

ユリハ達の攻撃によって弱点部位が露出したドラゴンは・・・ムクロの攻撃を止めてユリハやライザー達を蹴散らそうと激しく動き始め・・・

数名のプレイヤーが踏みつぶされたりとして消滅し・・・ユリハ達も逃げながら弱点を狙おうとしたが、全く当てられずにいた。

「くッ！急に私たちを狙いだしたって事は・・・やっぱりあれが弱点で間違いなさそうだね！！」

「あぁ・・・だが、その前に私たちが逃げる番に回ってしまっているがな。

この状況は攻撃よりも退避するしか――――――」

「いや、ここは俺たちが食い止めるからよぉ・・・お前たち2人はガンガン攻撃しな。

なぁ～に、俺たち獣人の体は頑丈だ・・・それに、この重装甲の仲間もいるしな。

ほら、ムクロが戻って来る前にできる限りダメージを入れてムクロからVIPを奪い取れよ！！！ガッハッハッハ！！！

そら、お前ら！！！最後の最後の戦いだ！！！全力で駆け込むぞ！！！」

「それでこそライザーさんだぜ！！！！」

「あんなドラゴンの攻撃何て怖くなんざねぇぜ！！！！」

ライザー達はワザとドラゴンの下から出て行き・・・ユリハ達に攻撃を任せると、ドラゴンは火を噴きあげながらライザー達を火炎ブレスで攻撃した。

「ぐあぁぁぐぐ・・がはは・・・さすがにアチィな・・・だが、俺たちは全然ピンピンしてるぜぇ！！！

お前ら、俺に続けぇぇぇ！！！！

――――――――ディフェンシブアップ！！！」

「俺たちも！！！

――――――――防御陣形！！！剛！！！」

「了解！！！

―――――――防御陣形、剛！！！」

ライザーのギルドメンバーはライザーや野良プレイヤーを囲むように広がり、スキルでフィールド保護を作って火炎攻撃を耐えてる中、ユリハとミストは弱点に同時攻撃を繰り出し。

その衝撃からドラゴンが倒れかかる先にいたムクロは・・・・

「最終的にライザー達が囮になってくれたおかげで命拾いしたぜ。

だが・・・この長い戦いもこれで終わりにしよう・・・・

――――――――ブレイブダンス！！！！！

うおぉぉぉおぉぉぉ！！！削れろぉぉぉぉぉ！！！！！」

ユリハ達の攻撃によって削れて残ったドラゴンの体力バーが無くなるのが先か・・・ムクロの体の保護が消え、燃え散る方が先かという時間の勝負の末・・・

「Guraaaaaaaaa・・・・」

「や、やった・・・・のか？？？

―――――――――ムクロがやったのか！？！？」

「ドラゴンのボス体力バーと地形の炎が消えた所を見るとそのようで・・・」

「で、そのムクロさんはどこに？？」

「ムクロ君！！！ムクロ君どこ！？」

「ユリハ！！！・・・あぁ・・・ライザー、私たちはムクロを探してくる。

だから回復はクーリアにでも頼んでしてもらって欲しい。」

「あぁ・・・・あのおっかないドラゴンレイドを俺たちは生き延びたのか・・・

何だか夢のようだった・・・」

「あぁ、だけどこれだけは言える・・・俺達だけだったら全滅していたな。」

「ほいさ、皆の回復をしに来て上げたよ～～～わ、ライザーぼろぼろじゃん！？

ライザーのメンバーたちはメンバー内で回復してあげて。

私はこっちの方を回復させるから。」

「了解ですクーリアさん！！！

―――――――オールキュアーライト！！！」

「それにしても・・・主殿たちの姿が見えぬのじゃが・・・どこに消えたのじゃ？？」

「さぁ？でもこの辺りにいるんじゃないのかな？？リザルトもまだ見てないし。」

ファムとユキシロはユリハ達を探しに移動し・・・その頃、先にムクロを探しに出たユリハとミストは未だにムクロを見つけ出せていなかった。

と、その時・・・岩の下から声が聞こえ、ユリハとミストは顔を見合わせて岩をどけて行くと――――――――

「えっと・・・何とかなったみたい・・・だな？

あとさ・・・ユリハ・・・そんな怖い顔をしないでくれ。」

「もう！！ムクロ君！！！バッドステータスだらけで体力も赤色になってるじゃない！！こんなので怒らずにはいられないよ！！！ねぇ、ミスト。」

「ムクロなら無理にでもトドメを狙いに行くとは思っていたが・・・・

少しは無茶をしないで安全なプランというのをだな・・・・」

「ぬぉ！？探してきてみればやはり怒られておったか。

主殿、キケンな賭けじゃったが・・・見事なのじゃ！！」

「無事じゃなかったけどね・・・でも、勝てたからいいんじゃない？？

ユリハの心配もわかるけど・・・ムクロのこの性格は簡単には治らないと思うよ？？」

ムクロに応急手当を怒りながらユリハがしていると・・・クーリアがユリハ達を探しに来た事で合流し、スペルで回復をするとアナウンスが入りリザルトが言い渡され――――――――

MVP、ラストキルにムクロの名前が刻まれおり・・・指揮官勲章に大勢を率いたライザーが選ばれていた。

その後にもユリハやミストたちの名も刻まれ、リザルト報酬にリムドとアイテムが送られ・・・帰還用のポータルが現れていた。

「そんじゃ、野良の俺たちはここいらで失礼する・・・またの機会があればよろしく頼む。」

「ライザーやムクロたちのおかげで勝てたんだ・・・感謝するぜ。

そんじゃなぁ～～」

「野良は野良らしく消えるのも早ぇな・・・だが、今回もムクロが目玉を持って行ったな。

まぁ、あんな命を削りながら戦ったんだ・・・正当な報酬だな。

で、ムクロ・・・報酬は何かいいもん手に入ったか？？」

「あぁ・・・そうだな・・・竜神の王玉とかか。」

「なぬぅ！？伝説クラスの素材じゃん！？

いいなぁ～～いいなぁ～～ほしいなぁ～ダメ？」

「コラ、クーリア・・・何でもねだればもらえると思ったら大間違いだ。

それにこういうものは自分の力で掴み取るから意味のある―――――」

「あ、私にも伝説クラスの素材がきてる・・・・

――――――――竜神の眼・・・」

「2人仲良く伝説クラスアイテムってすごいね。

私はドラゴンの骨付き肉とかドラゴンステーキっていう食料系が落ちたから・・・そっちの方が楽しみだったり――――――」

「ハッハッハ！！とんだ食い意地の貼った姉ちゃんだ！！！

あんな火の中で戦ってたのになぁ・・・ライザーさんの言ってた通りの変わり者揃いですね。」

ライザーのギルドメンバーは言ってはいけない事を口に出すと、ライザーは力のこもったパンチで殴り飛ばすが間に合っておらず・・・・

「ライザーさん・・・私たちの事を何て言いふらしてたんですかぁ？？」

「場合によっちゃそのタテガミを全部取ってファーにするよ！！！」

「お、俺は何にも言ってねぇぞ！ただ、変わり者の集まりだとしか・・・・本当だぜ？本当にそれだけだ・・・・あ、そのなんだ・・・野郎どもギルドに逃げるぞ！！！」

「ちょっ！？ライザーさん！？その・・・皆さんお疲れさまっした！！！

待ってくださいよぉ～～～」

「ライザー団長～～～待ってくれ～～」

ライザーが逃げ出すと、他の連中は挨拶をしながらライザーを追いかけ・・・のっしのっしと重装甲が最後尾を歩いて行くのを見送ると・・・ムクロたち以外に誰もいなくなっていた。

「リザルト確認もしたし・・・ホームに戻る？？

それとも、他のイベントにでも参加する？？」

「いや、一度戻ろう・・・ヴァニスからの連絡で一緒にクエストに行かないかと誘われた。」

「え？それって・・・私たちには通知が来てないよ？？

ちょっと・・・いいかしらムクロ君？？」

「今度はヴァニスか。

いや、まてユリハ・・・通知なら今来た。

チャット欄をよく見てみるんだ。」

「アタイたちも確認済みなのじゃ～～」

「チャットをする場所を間違えたとかいってるね。

ユリハが落ち着いたところでホームに戻ってヴァニスと合流しよう！！」

チャット欄を見たユリハはムクロに早とちりをしてしまった事を謝罪してきた。

「ムクロ君・・・その、ごめんね・・・いつもの癖で―――――」

「あぁ、構わないさ。

それよりもファムが言った通りヴァニスが待ってる。

――――――――早く戻ろう。」

ムクロがそう言うと、ユリハ達と共にポータルで街に戻りホームに戻って行った。

――――――――――――――プライベートホーム