第259話 レンブとの緊急捜査開始!!

―――――――――――――――始まりの都


街に着くと・・・装備はいつもの服装に戻っており、街はロシアサーバーのプレイヤーとで入り混じっており。

人ごみに流されながら移動しているとプレイヤーに当たった拍子に転びかけ・・・思わず手を伸ばした先には・・・女性のお尻があり、次の瞬間には見事に触れていた。


「キサマ・・・白昼堂々と私の尻を触るとは・・・・いい度胸だな?

覚悟はできているのか???このゲス男・・・・名を名乗れ。

名乗ったところでがな。」

「すまん・・・転びかけた拍子で触ったのは悪い・・・ワザとじゃないんだ。

その・・・俺はムクロって言うんだ。

で、覚悟って戦うのか??戦うのなら俺は受けて立つ・・・・ん?何だこれ??」

ムクロの腕には見覚えのないアイテムである手錠らしきものがかけられており・・・その女性に連行されて連れてこられた場所は―――――――


「―――――で、何でが連れてこられたの??

もしかして悪い事をしてたのかい??」

・・・・笑いながらの冗談はその辺にしてこの目が怖い奴から助けてくれないか??」

「痴漢男は黙れ・・・私は現行犯逮捕したこの男を裁くために本部に連れてきたのです。

・・・この男は白昼堂々と私の尻を触ったバカな男ですのでしっかりとこのグロリアの法で裁く必要があります。」

さっきよりも強くムクロを睨みつけ・・・連れて行こうとした時、キャレットはムクロが連れていかれる前に何とか罪を返済するための方法を考え――――――


「そうだ、ムクロ君の腕を見込んで罪の返済方法を考えたんだけどどうかな??

この子・・・すっごく気難しい子だからそういう返済方法じゃないと納得しないから・・・・どう?」

「内容によるけど・・・このキツイ目をしたプレイヤーから尋問拷問されることを考えるとキャレットの方法を聞く方がよさそうだな。」

「誰がキツイ目ですか?その目を取ってあげましょうか???あと、私の名前は覚えなくてもいいですが・・・レンブといいます。

ついでに言っておきますが、これでも私のアバターは会社でも評判の・・・・コホン・・・で、先輩の方法の件は何ですか?

私の納得できる内容であることを望みます。」

レンブはキャレットに返済方法の内容を尋ねると・・・キャレットは立ち話もなんだと言っていつものラボ室に入り・・・内容を話しはじめた。


「初めに言っておくと・・・今回の内容だけど、ムクロ君だけではなく・・・レンブにも一緒に行動してもらう。

ムクロ君にはレンブの補佐として同行してもらう形で頼みたい。

と、言うのも・・・今回の目標ターゲットはプレイヤーで場合によっては戦闘を行う可能性があるから表面では捜査という形にしないと面倒なのよね。

そう言う流れだけど・・・どうかな??2人とも――――――――」

「俺は大丈夫だ・・・レンブに斬られないか心配だが・・・・」

「安心しろ・・・私は任務内では方だ。

それよりも、私の足だけは引っ張らないで欲しいものだ。

で、先輩・・・作戦実行時刻と場所は―――――――」

何だか面倒な流れになったと少し後悔しつつレンブとPTを組み・・・キャレットからのの情報を元に、廃墟エリアの指定ポイントに向かっていると。


「さぁ、ここから目的地まで移動開始だ。

だが・・・・幾つかお前に言っておくことがあるのだが――――――――」

「なんだ?本部から出てから一言も話さなかったのに・・・・で?何が言いたいんだ?」

レンブはムクロに対して剣を向け、今なら逃げたとしても消滅扱いにして処理できるがどうするかと尋ねてきた。


「そんな下らないことに時間を割く暇があるなら・・・先に進まないか?

俺は別に逃げる気も消滅する気もないからな。」

「そうか・・・先輩の言っていた通りのだと言うのは本当らしいな。

だとすれば、お前は相当先輩に見込まれた腕の立つプレイヤーらしいが・・・どれだけのモノか気になって仕方ない私がいるんだが・・・この感情はターゲットとの交戦時までとっておくとしよう。

それじゃ、あの場所まで行くぞ・・・・」

レンブは剣を鞘にしまい・・・目的の廃墟街を指さして歩きだし、その後を追うようにムクロも歩き始めた。


「止まれ、そこの路地に隠れるぞ・・・プレイヤーの妙な気配がする。」

「あぁわかった。

――――――――――路地に隠れたのはいいが・・・ん?なんだ??」

「あぁ~あ・・・見回りは面倒っすねぇ。」

「お前、不用意にステルススーツを脱ぐな。

この辺りを探っているヤツの隠密探索が俺たちの仕事だ。

そいつらにバレないように見えなくしていることを考えろ。

それじゃ、ポータル辺りまで探索するぞ。」

姿のない男の声がしたと思えば・・・スーツで体を透明にしており、2人の男たちはムクロたちに気付くことなくポータルの方へ向かって行くと・・・・


「あれが今回の要回収改造アイテムの1つ・・・ステルススーツか。

まさか、ガセと思っていたが・・・改造の技術もあそこまで行けばすごいものだな。

アレに見つかるのは面倒だ・・・・先に始末しておくぞ、付いてこい。」

「了解・・・」

レンブと路地の中を移動し、男たちが通る道で待っていると・・・歩いた時に舞うホコリを確認すると、レンブは見えないプレイヤーを目掛けて剣を振るった。


「・・・・・・貴様たちの所持するブツを回収させてもらうぞ・・・・機関の者だ・・・・ハァァッ!!!!!」

「ぐあぁぁッ!?何ィ・・・・グハッ・・・・・お前は・・・逃げて、伝えロ・・・・・」

「チッ・・・言われた通りにここは逃げるが勝ちって―――――――」

「逃がすわけないだろ・・・・声が聞こえた方向は分かってるんだ・・・ここだろ!!!ゼァッ!!!」

レンブの一撃で背後のクリティカル補正から1人の男を倒し、もう1人は逃げる際に声を出したことによって位置がバレ・・・ムクロに処理され――――――


「この回収したアイテムはどうするんだ?」

「これは本部に提出するためのモノだ、だが・・・今回は潜入のために所持と使用の許可が出ている。

だから、これを装備し・・・ポイントに強襲するぞ。」

レンブからステルススーツを受け取り、装備一覧から装備すると・・・体の表面に幕が張ってあるようになり、互いの姿は見えなくなったが・・・PT間のアイコンとカラーマークで位置は確認できるため、互いに離れすぎないように移動し・・・目的の廃墟街に辿り着いた。


「廃墟街の、ロブスターショップでこのアイテムを販売しているプレイヤーがいるからそいつらをキルか拘束すれば今回の任務は完了だ。

刃向うモノは切り捨てろ・・・ただそれだけだ・・・行くぞ!!!

――――――――――お前たち、装備している武器と装備一式全部を捨てて投降するか、戦うか好きな方を選べ!!!」

「とうとう国のワンコ共がここまで来たか・・・・ったく・・・今日はついてねぇな・・・・

――――――――――お前たちがなッ!!!!」

ギャングのボスのような男は・・・ぶつくさ言いながら剣を振り抜き、のレンブに斬りかかってきた。


「そう言う事か・・・元々この男が作ったモノだ・・・つまり、この男には透明化は通じないんだろう。

それじゃ・・・邪魔なものは捨てて、切り伏せさせてもらう。」

「こっちのザコ共は任せて・・・暴れると良いぜ。

――――――――――さぁ、お前らかかって来いよ!!!」

「この人数を見て逃げねぇのは勇気でも何でもないぜぇ???

それはバカって言うんだ!!!やっちまえ!!!」

「ミンチにして、本部にデリバリーしてやらぁ!!!」

「バラセバラセ!!!バラバラにしちまいやがれ!!!」

レンブはボスとの一騎打ちが始まり・・・・ムクロの方はと言うと応援に駆け付けた仲間であろうプレイヤー達との乱戦が始まった―――――――――――


――――――――――――――廃墟エリア:廃墟街

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