第179話 由里との風呂巡り

―――――――――――――休憩場


そして俺たちはこの昼食を食べ終えた後の事を話していると、耀子は最後まで完璧に泳げるまで練習をしてほしいと言い出し・・・皆もそのことについては俺がするべきだと言い・・・俺と耀子はこの後の予定が決まったのだが・・・・・


「私たちはどうしよっか?またプールで監視・・・ううん、泳いでる?」

「そうだな・・・2人を放置しておくのも少し怖い・・・よし、私たちも耀子の近くで泳ぐとしようか。」

「え、私なら大丈夫だよ?それに悠一は2人のその大胆な水着姿から覗かせる・・・たわわな果実をチラチラと見て集中してない時があるからね~~」

「私の水着はそんなに大胆・・・なのかな?」

「多分・・・私やコトハとは違うと思うけど・・・・でも、アレは魔性の大きさね。」

アイリスも姉さんと由里の部分を見つめながら自分の部分と比較していた。


「で、悠一・・・話を戻すが・・・私たちの水着姿はどうなんだ?」

「いや・・・その・・・皆の水着姿は・・・よく似合ってる――――――」

「悠一らしいの答えね。」

「悠一ィ~私たちのどこを見ながら言ったのかな~ほらほら、私を見ながら言って見てよ?」

耀子は挑発的に足を組みながら俺にそう言うと・・・俺は目を合わせないようにしながら答え・・・


「悠一ってば、反応がか~わい・・・」

「耀子・・・俺をからかうのはよしてくれ。」

「むぅ・・・・あ、彩花さんが来たよ。」

「みんな、お待たせ・・・って、耀子・・・どうしたの?」

「気にしないでいいわ・・・それより早く選んで食べましょ。」

そして俺たちは昼を食べ終えると・・・・休憩してからプールに戻ったのだが・・・


「その、由里?どうして・・・そんなに怒ってるんだ?」

「怒ってないよ~だ・・・」

「由里の事は好きに泳がしておいて・・・私の練習をしてよ~~ホラホラ~」

由里は先ほどの耀子と俺のやりとりに焼きもちを焼いたのか・・・俺に対してすごく対応が冷たくなっていた。

そして、俺は耀子に呼ばれ・・・泳ぎの最終レッスンを開始した。


「まず、手を使いながら水をかいて・・・足を必要に応じて動かせば泳げるから・・・・早速実践だ。」

「う、うん・・・・こ・・・こうかな?」

耀子は練習の成果が表れており・・・初めてにしてはなかなかの泳ぎっぷりであった。


「いいぞ耀子・・・・上手に泳げてるじゃないか。」

「う、うん・・・・これも悠一が教えてくれたからだよ・・・その、ありがとね。

でね、私の事はいいから・・・・由里の所に行ってあげて・・・元はと言えば私がやっちゃったことだし――――――」

「由里ならあっちの隅で泳いでるわ・・・ホラ、早く行ってあげてなさい。」

コトハの言った方に歩いて行くと・・・由里は1人で泳いでいた―――――――


「由里、その・・・・今・・・話がしたい・・・その、良いか?」

「う・・・・うん・・・どうしたの?」

俺は由里と話し合うために、由里を連れ出し・・・静かな場所に移動した。


「そ、その・・・ここまで連れてきてどうしたの?」

「いや、由里に悪いことしたなって・・・・耀子の水着は似合っていた・・・

だが、由里・・・由里は由里で水着が似合っている。

本当だ・・・・ただ、由里にそう言いたかっただけなんだ、変かな?」

俺は椅子に座りながら由里にそう言うと・・・由里は俺の隣に座り俺の顔の腫れ具合を確認しながら・・・・


「ううん、変じゃないよ・・・悠一君・・・

その、私も・・・ちゃんと謝りたかったの。

あの時、悠一君の顔を叩いちゃって・・・ごめんなさい。」

「いや、由里のビンタは強くて痛かったけど・・・俺が悪かったからな。

―――――だから、由里は気にしなくていい。」

そう言うと由里の顔に笑みが戻ったかと思えば・・・由里は俺に飛びついてきたのだが・・・・


「おいおい、2人を探しに来てみれば・・・私はお邪魔だったか?」

「この続きはお預けだね・・・涼子さんが探しに来てくれたし・・・皆の所に帰ろっか。」

「あぁ・・・そうだな・・・みんなの待つ所に戻るか。」

俺たちは姉さんと耀子たちのいるプールまで戻ると・・・耀子やアイリスたちは楽しそうに泳いだり水の掛け合いをして遊んでいた。


「だが、短時間での練習でここまで泳げるようにするとは・・・やはり、悠一は教え方がうまいのかもしれないな。」

「お~い!悠一ィ~ホラ、早く一緒に泳ごう・・・・よッ!!!」

「・・・・ちょッ!?耀子ッ!?」

プールから上がってきた耀子は俺を突き落とし・・・その後に続いて、耀子もプールにダイブした。


「悠一君・・・だ、大丈夫!?」

「ぶはッ!?・・・・急に突き飛ばすなよ・・・溺れたらどうするんだ!?」

「その時は私が熱い看病してあげるから、安心してよ!!」

「でも耀子、飛び込み行為は禁止よ・・・突き落とす行為もダメだから。」

「今回はコトハの意見が正しいと思う・・・耀子はもう少し落ち着いて行動するべきね。」

耀子は2人の注意を無視して俺に水泳で競争をしようと言いだし、それを聞いていた姉さんや由里も横に並んで参加する気であり・・・そして、競争前に耀子はルールの説明を始めた。


「ルールは簡単!!向こう岸に早く着いた人の勝ち!!!・・・それと~~勝った人は何か1つ好きな命令をに出せるって事で!!!」

「おいおい、俺は普通のレースだと聞いてだな――――――――」

「この条件は・・・中々面白そうだ、何かしらのがなければ楽しくないからな!!!」

「あはは・・・でも、勝負だから私も頑張っちゃうよ!!」

俺の意見を無視し、耀子や姉さんたちは今か今かと待っていると・・・


「それじゃ・・・・位置に付いて、よ~い・・・どん!!!」

「―――――今日覚えたばっかりだけど・・・私の泳ぎを見せちゃうよ!!!」

「―――――ハハッ!!この勝負、私がいただいた!!!」

「――――――こうなったら意地でも負けられねぇ!!!」

「―――――私だって全力で泳ぐんだから!!!」

開始の合図が出ると・・・4人は同じタイミングで泳ぎだし・・・ギリギリの差で、由里が最初にゴールし・・・次に姉さん、そして・・・それ以降は俺に続き耀子と分かっていたかのような順位であったが、アイリス達が言うには由里と姉さんの上位争いがすごかったと熱く語っていたが・・・それよりも由里は賞品の命令を考えていた――――――


「それで?由里は誰に何を命令するの?

―――――――涼孤さんの水着を脱いでダンスしてもらうとか?」

「おい!そんな滅茶苦茶な命令はさすがに聞けないぞ!?

―――――――それに、悠一・・・私を変な目で見るんじゃない!!」

「あ・・・ごめん、そんなつもりじゃ・・・・

――――――――で、由里はどんな命令をするんだ?」

俺は由里に尋ねると・・・・俺の手を取って話し始め・・・・


「ん~それじゃ・・・悠一君・・・私と2人っきりで・・・お風呂巡りしたいなぁ・・・なんて―――――――」

「ま・・まぁ今回は仕方ない、悠一・・・由里の要望に応えてやるがいい。」

「ムム~~私たちはここでコトハ達と遊んでるから・・・ホラ、2人は行った行った。」

俺たちは姉さんや耀子に見送られながら、由里に手を握られながら移動し・・・2人で泡風呂に入った。


「すごい泡だな・・・・俺、泡風呂なんて入るの初めてだ。」

「そうなんだ~私は何回か入ったことあるけど・・・ここまですごい泡じゃなかったけどね。」

由里は泡を手に取って、息を吹きかけて飛ばしてから・・・さらに泡を手に取り、俺の頭に盛り始めた。


「由里、顔まで泡が流れ落ちてきてるんだが・・・・」

「ごめんごめん・・・ついつい泡で遊んじゃった♪

でも、他にもお風呂があるし行ってみよっか!」

由里と俺は泡を落とし・・・次にジャグジー風呂に入った。


「あぁ~~このお風呂はいいなぁ~~~」

「うん、2人で入っても余裕のあるお風呂っていいね。」

由里と俺が足を延ばして一緒に入っても、余裕のある広さと・・・・ジェットによるマッサージに俺と由里は癒されていた――――――――――


―――――――――――――温泉プール

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