RGRe:リベンジゲームリスタート
天乃宇宙(アマノソラ)
~第一章~「ゲームクリアの先・・・」
第1話 グロリアという世界.....
――――――――ここはMMOオンラインゲーム:グロリア
ゲームプレイヤーは世界で5000万人がプレイしている超規模なMMOゲーム・・・
―――――現代と異世界が混ざった、複合世界・・・「レヴィストルダム」
このレヴィストルダムは現実世界をトレースした今までにないリアルと交差したオープンワールドシステム:クロスリンクシステムが組み込まれている。
そして―――――――――――――
このグロリアに・・・・世界初のゲームクリアした者が現れた・・・・
「ハァハァ・・・・やっとか・・・・・やっと―――――くたばったか・・・・ボスの体力と回復魔法だけは異常だな・・・」
俺は自分の体力バーを見ると半分以上も体力が残っている事を見るとつまらない顔をしながらポーションをゴクゴクと飲み干して回復した。
目の前に横たわる巨大なボスは大きな音を立てながら崩れながら消滅し――――
そして同時にクエスト報酬のリザルト画面が出てきた・・・
「クリア報酬金が4300万リムド、アイテムはどれも
今まで見たことのない赤い枠で特別報酬と書かれていた。
俺は躊躇することなく特別報酬を開いた。
すると、今いる場所からの強制転移が働き神々しい光の間へと転移した。
「―――――ッ!?どこだ・・・ココは・・・今までに来た事のないダンジョン?いや・・・ここは・・・神域!」
俺は床に目をやるとガラスでも張っているかのようにレヴィストルダムの・・・グロリアの世界が見えていた。
――――――すると光の中から透き通った女性の声が聞こえてきた。
「貴方が、この世界初の初めてのクリアしたプレイヤー・・・はじめまして黒騎士さん♪」
その声の主は女神とわかる風貌をした女性で俺がゲームをクリアをしたことに対して祝福し微笑んだ。
「俺の名前は黒騎士ではない、
―――――――(何、NPCに熱く語りかけてるんだ俺は・・・・)」
AIが入っているNPCが普及していることは知っているが、コイツの話し方はプレイヤーそのものだな・・・・
俺は気になり、どこまで対応するのか話をすることで確認してみた。
「お前は・・・いや、女神さん・・・・そのなんだ・・・お前はプレーヤーなのか?
名前の色も体力バーも存在している・・・どういうことだ?」
俺は武器をいつでも抜ける構えをしながら質問すると・・・・
「フフフ、私は・・・女神、女神エステリオン・・・このゲームの安定と調和を任された
「自分の事を最高のAIがどうのこうのと言うキャラは初めて見たぜ・・・・
――――――(と、いうより・・・大体の事に干渉する気じゃねぇか・・・・)」女神の言った戦闘が許可されている存在にGM権限を与えてよいものかと疑問が浮かんだが、そんな事よりもアイテムを使っただけで何故ここに飛ばしたのかを尋ねた。
「何故俺をこの空間に飛ばした?まだイベントが残っているのか?
俺はとっととエンドロールを見たいんだが。」
「ここへ飛ばしたのには理由があります。
それは!クリア特典として何でも好きな願いを1つ叶えてあげます!
ハーレムだったり、激レアアイテムのカンスト所持やチートに近い事もありのままです!
注意事項は願いを増やすとかキャラの抹消や住所特定等と言った変態的行為は叶えられませんのであしからず。
で、どうしますか?願い事。」
「説明するなり顔が近いんだよ・・・・
――――でも、願い事か・・・・・」
願い・・・武器もアイテムも大体はあるし、金もある、ステータスも振りきっている・・・・
称号も殆ど手に入れている・・・・これ以上の願いなんてあるのか?
「願い事は・・・・・・アレだな―――――
―――――アレのために俺はここまで、やってきたんだ・・・・」
俺はとある出来事を引き起こしたターゲットの事を女神に話した。
すると女神はその話の流れで、話の内容自体が願いだと知ると・・・急に女神は真面目な顔をして俺の耳元で呟いた。
「貴方は、この世界を楽しんでクリアしましたか?
―――――ずっと1人で復讐のために生きてはいませんでしたか?」
その突拍子もない発言に俺は少し固まった・・・・
「ははは!楽しむ?そりゃ楽しんだよ。ソロでここまで鍛練に鍛練して勝ち取ったクリアだ!楽しくないわけ――――――――ないだろ・・・・」
俺はその発言に少し寂しさや何か大切な何かが足りない事を感じながら、とある出来事を思い出していた――――
普通の1人用RPGだとレベル上げしてクリアして結末を見て終わる・・・・
しかし・・・
―――――そして、失ったモノを取り戻せるのならと・・・
その先の答えが俺の望む願いなのかと思い、俺は女神にとある質問をした。
「もし仮にだが・・・この世界に転生とかできるのか?装備やアイテムを所持したままとか・・・・無理ならいいんだが。」
積み上げてきたものは大きく簡単に手放せるものではない。
だが、俺は・・・ソロでのボス攻略、ダンジョン攻略、寂しくソロプレイしたPTイベント・・・・その、全てをやり直せるのなら・・・・・次にプレイするのであれば、仲間と共にと―――――――
「フフフ、言ったでしょ?どんな願いでも叶えると。
貴方をLv1からのReスタートさせ、装備も何もかもを引き継いで。
そして、その出来事を起こしたあなたのターゲット・・・
その、ポイントの情報提供――――――
その条件でいいかしら?」
「はははは、俺は最高Lvの250だというのにまたLv1からか・・・馬鹿らしいが、それでいい!転生後には今までにできなかった事を、盛大にこの世界を楽しもう。」
「決まりですね、貴方の願いはこの女神エステリオンが承った!
そのゲートをくぐれば転生が行われるわ。
貴方の転生後の、新たな発見と仲間との思い出や出来事を沢山作って行ってくださいね。
そして、あなたの復讐が復讐ではなく救済になることを願っています。」
俺は女神に返事を返し、出てきたゲートに向かって歩いていくと・・・
歩くたびに今までの戦いの日々が走馬灯のように浮かび上がる中―――――
1度も忘れることのできなかった出来事に終止符が打てるのなら、と俺は少し笑みを含んでいた――――――
ある日から一人で戦って戦い続けた思い出しかないが、転生後はもっと自分の思うがままに仲間を作り・・・独りでしか見えていなかったモノを仲間と共に見て生きようと決め、俺は扉をくぐった――――――
「いってらっしゃい、黒騎士さん・・・・再びここへ仲間と共に訪れん事を願っています・・・・」
その最後の言葉に俺は聞く間もなく光に包まれ・・・・目を見開くと―――――
「っな!?・・・キャラクターデザイン画面!!・・・だと!?
ココからスタートかよ・・・・でもなんか不思議だな・・・
ちゃっちゃっと決めるか――――――」
俺はいつものように定番のキャラクター編集を行っていたのだが・・・・
コレって・・・また・・・一人でプレイする勢いで作っていないか?と考え
再びキャラクターの編集を行った。
―――――2時間後・・・・・
「悩みに悩んだ結果、自分をトレースするなんてな・・・前までのソロ時代の俺では絶対にしなかっただろうな――――――でも、ここから俺の新たなグロリアのスタートだ!」
俺はキャラクターデザインを完了したと同時にログインのボタンを押すと、俺は再び光に包まれた―――――――――――――
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