第3話 投薬
もし…飲めば楽に…眠る様に死ねる薬が手元にあれば…。
僕は飲むのだろうか?
きっと…10年生きていても何も無い…むしろツライだけの時間を歩むだけなのだろうと容易に想像できる。
断ち切るために自死を選べるのなら…。
誰かに迷惑をかけるから…いや…そういうことで留まっているわけじゃないと思う。
死ぬことが怖いから…それも違う。
じゃあなぜ?
もし…3時間後に終焉を迎える、そんな世界で生きていたとしても…僕は、その先を想像する。
そう…僕は死を願い受け入れようとしながら…その先にあるナニカに手を伸ばそうとしている。
矛盾を断ち切る…そんな薬が欲しいと願う。
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