わたしは三毛猫


わたしは三毛猫


 わたしは三毛猫。育てのおかあさんは白猫だけど、生きてない。ぬいぐるみって言うんだって。

 うちの小さいのが、ちゃんと小さかった頃、わたしを拾ってこの家に置いてくれた。わたしはまだ小さかったから、夜中は寂しくてたくさん泣いた。昼間はみんな出かけていくから、わたしは一人でお留守番。

 泣いていたら、小さいのが、白猫のおかあさんを呼んでくれた。

 おかあさんは優しくて、いつもわたしを見つめてくれる。悲しいときも、嬉しいときも。トンボを捕まえたときは、おかあさんだけがほめてくれた。

 最近、わたしの大事なおかあさんのことを、ボス猫と縞猫が狙ってる。

 やだやだ、わたしのおかあさんなのに。

 窓の外を眺めるおかあさんは、少し寂しそうだから、話し相手がいるのは、いいことなんだろうとは思うんだけど。

 ね、おかあさん。

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