再会

寝入りばなに抱きついてきた君

ほんの少し汗ばんだ髪が

抱き返す指に絡まった

どうして君は泣いてるの?

誰かとケンカでもしたのかい?

小さく頭(かぶり)を振る君の顔を

確かめたいと思うのに


僕の足元に柔らかな毛並み

いつものようにすり寄ってきて

僕はオマエも撫でてやる


会いたかったんだよ、ずっとずっと

一緒に来てくれるなんて思わなかったな

君はずいぶん大きくなったね

君の温もりが腕に残り

僕も切ない涙を零す


君との思い出は薄れていき

あの日がどんどん遠くなる

それが哀しい日々だったけど

思い出の代わりに、君自身に近くなる

君に近づきながら生きていく


僕の命が終える、その時まで


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