SORA ー空ー

琥珀

第1話 波

私は女ながら営業ウーマン!!


最近行き詰まっていてます・・・


海の綺麗なカフェで昼食を食べている時だった


ドーン!!


ガタ!!


ガタ!!


キヤー!!


(そう地震です)


かなりの縦横揺れ!!


店内の人々は出口に殺到するが私は普通腰掛けていたというか〜


だって慌てたって出られないもん!!


元々地震が多い地域に住んでいた私少しの大きな揺れで慌てることなく座っていた


それに揺れが大きく動けない事もあり座っているのがやっと


(良く出口に殺到できるわね〜)


なんて気楽に考えていると津波警報まで出るしまい仕方なく立つとガラ空きの店内は従業員と1人の女性がいた。


私と同じ考えの人も居るんだな〜


なんて考えながら店を出て自ずと避難する


私は支持された避難場所に行ってみると喫茶店にいた女性だけで他には誰も居なかった


いやみんな此処に避難すると津波来ても助からないと他の避難場所に移動したのかと思った瞬間私はその場にかがむ


ドーン!!


ガタガタ!!


地震の波が押し寄せてくると言うか立てなくなる


「マジ!!」


流石の私も怖くなりかがみ一瞬目を閉じる

感覚的にはグラッとする様な〜〜

グニャとするようなと目を開けると景色が変わったような気がした


「あれっ?」

(待って!!

落ちついて!!)


森の中・・・・・・・


「此処どこよー!!!!!」


私は1人山の中に居た


待て待て待て!!!!!


周りをぐるりと一回り見渡せば矢張り森の中で不安の波に襲われる


ドキン!!


「私夢見てんのかな〜」

先程の女性も居ない


いや、やけに此処はリアル・・・


取り敢えず近くに川が流れる音がするから降りてみると水面で自分の姿を写してみる


「まるで映画ね〜

意外と可愛いじゃん」


自分を納得させる様に頷き歩き出す


すると一頭の馬が私に頬ずりしながら乗れと言わんばかりにくっついてくる


不意に私も馬に乗った経験なしなのにひょいと乗った時に色んな記憶の波が押し寄せた


「なるほど〜」


(生き別れの姉を探す旅をしているのね。

なんだか散々な1日だわ・・・)


すんなり納得するが馬が勝手に歩き出すままゆられる私だった


平凡な主婦だった私


避難場所に行くと可愛くスタイル抜群の女性が1人いたが地震とともに姿が消え私も見知らぬ場所にいた


「こりゃ〜まいたわ〜」


頭には色んな記憶がごちゃ混ぜになり少し混乱したけど私はここでは妖術使いでかなりの軍師家らしい姿を人に明かさず男に化け今日も他所の放浪や山籠りして居る軍師などとお茶を楽しんだ記憶がある


男は直ぐに女を見下すから男に化けるが確かに話しは楽しい。


家に帰ると可愛い妹がまだ決まってこう言う


「姉さんまたそんな男に化けて!!

早く良い人を探して結婚して!」


「はい、はい。

その相手が諸葛亮孔明となら結婚しますよ」


「又そう言って嘘ばかり並べないの!!

二枚舌にも困るわ!!」


私はこの乱世でどうにか生きていけるらしい・・・・


日が暮れていくのをみていると少し行った所で野営をしている者達が居た


(これは不味い戦で野営をして居たら巻き込まれてしまう)


私は馬の手綱を引くが馬はその野営をしている所に歩くのだった


「桃!!

止まりなさい!!」


馬は私の言う事を聞かず歩き出す


(馬が知っていると言う事?)


すると一頭の馬が寄ってくる


趙雲

「白龍!!

あっ、君、すまない!!

よさないか!!」


馬同士が恋人なのかくっついて離れないのだった


私が馬から降りると馬だけ歩き出して行くのだった


趙雲

「君の馬だったんだ。

最近良く来るから逸れたのかと思って居たんだ」


桜音

「いえ、私が放し飼いしているせいで迷惑をかけてすいません」


趙雲

「俺は趙雲と言うよ。

君は?」


桜音

「桜音と言います」

(三国志の世界なんだわ・・・)


趙雲

「いい名だね。

今野営中なんだけど良かったらどうぞ」


桜音

「はい」


私は趙雲と言う人について行くと沢山の人々がいた



趙雲

「君以外にも誰か居るのかい?」


桜音

「いえ、私だけです。

ずっと一人暮らしでしたから、なんだか落ち着かないですが宜しくお願いします」


趙雲

「俺等も色々あってね。

今移動中なんだ」


桜音

「噂はチラホラと聞いています。

幽州へ向かっているのですね」


趙雲

「君もずっと一人だったならかなりの武の腕前はいいんだね」


桜音

「いえいえ、逃げ足だけ早いだけです」


趙雲

「あははは、それは逃げるが勝ちだからね」

(桜音か〜そういう武将は確かに聞いた事ない)


桜音も趙雲達について行くことにしたのだった


それは反董卓連合軍瓦解後の事だった

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