初雪
ホウボウ
第1話
「今日は昼頃から雨になるでしょう」
――気象予報はそう告げていた。
焼きたてのパンにバターを塗りながら、しばらく公共放送の交通情報に目を向ける。
ブラックが飲めない僕は、朝から大量の砂糖をカップの中で溶かしながらぼんやりとテレビを眺めていた。
いつの間にかニュースは終わっていて、朝の連続ドラマが始まろうとしている――
テレビの電源を消して、僕は家を出た。
通勤ラッシュも一段落し、人がまばらになったホーム。
自販機で飲み物を買っている間に電車が滑り込んで来たらしく、慌てて乗降口に向かう。
なんとか間に合った。が、そのうち乗り換えなのでぼうっとしてはいられないな――
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