シコふんじゃった。時代背景まとめ
映画公開日:1992年
『バブル崩壊後』
1990年1月より株価や地価などの暴落が起こり、
「バブル崩壊」と呼ばれる様相を呈し、翌1991年2月を境に安定成長期が終焉した。
景気が後退するなかで、バブル期の過剰な雇用による人件費を圧縮するために、企業は軒並み新規採用の抑制を始めた。
さらに、同時期の政界では短期間で枠組が著しく変動する大混乱のさなかにあったため、
政府が景気対策に本腰を入れて取り組むことが困難な状況であった。
1990年ごろの大学生は就職氷河期で、
就職は困難。
大学進学率も低下していた。
→ 学生たちにとって就活は最重要
1991年に
若貴・外人力士の活躍などで大相撲ブーム
→ シコふんじゃった。のスポンサーに対する口説き文句か?
『千代の富士が引退 群雄割拠に』
そして1991年の夏場所、休場明けの千代の富士は初日に貴花田に敗れ、3日目にも貴闘力に敗れると引退を表明。
記者会見では、涙をこらえながら「体力の限界、気力もなくなり引退する」と語った。
大横綱が土俵を去ったこの年に、同じ横綱の大乃国も引退。
他の2人の横綱も休場がちで、6場所全て優勝力士が異なる(北勝海、旭富士、霧島、小錦、琴錦、琴富士)群雄割拠の時代となった。
→大相撲会も盛り上がっていた。
『(当時の時代背景は)就職氷河期で、一流企業に就職することがよしとされた』
…しかし、本当にそうだろうか?
オシャレを好み、泥臭いことを嫌うような軽薄な若者が、
嫌々足を突っ込んだ相撲の世界の魅力にのめりこんでいく。
今までは、流行りやオシャレを追いかけ、
享楽的に過ごしてきたが、自分が本気で頑張れる居場所を見つける。
一流企業への就職を蹴って、留年し相撲部の継続を決意する山本。
大学院生のヒロインに『本当にそれでよかったの?』と聞かれて、
答える台詞。
「楽をするのはもうやめだ」
山本は、表面上の見せかけのカッコよさ(=オシャレ)よりも、
表面上はダサいが、地道な努力に支えられる真のカッコよさに気付いたのだった。
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