書きかけ小説収録集

幽谷澪埼〔Yukoku Reiki〕

血に狂え

*『憎悪と嫌悪と怒りの刃』


本編

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あ〜もう、キレた。もう我慢する必要、ねぇよなぁ?

俺は誰に言うでも無くそう呟いて筆箱の中から鋏とカッターナイフを取り出す。そしてそのまま相手の耳をカッターナイフで壁に突き刺して動きを封じる。相手は痛みと恐怖で泣き叫ぶ。だが止まる気は更々無い。それ程の事▪▪▪▪▪を相手がしたのだから。

相手の襟首を掴み逃げられないようにすると鋏を握り締め、勢い良く相手の右眼に▪▪▪▪▪▪突き刺した。そして鋏をグリィッと更に捩じ込む。相手が痛みに絶叫するが何ら感じない。俺は怒りに任せて左耳を削ぎ落ちしその傷口にシャーペンを突き刺す。足を引っ掛けて床に引き倒し口を無理矢理こじ開けて棚に置いてあった画鋲ケースを片手で開けると相手の開いた口の中にザララッと流し込む。そしてガチンッと無理矢理飲み込ませる。一旦目を抉っていた鋏を抜き出し左眼を鋏で抉り取りグシャッと握り潰して相手の鼻に詰めてやる。鋏をぬちゃりと眼窩から抜いて腹に突き刺し腹を切り裂く。手でぐちゃっと傷を広げ穢く汚れた内臓を引き摺りだし小腸を相手の首に巻き付け軽く、いや一回強く絞めて離し肝臓と大腸を絞り相手の真っ黒な眼窩の穴に流し込む。相手が泣きながら謝罪した。

──へぇ目玉が無いのに泣けるって凄いな。まァ関係無いしどうでも良いけど。

容赦無く肺胞をプチプチマットを潰すようにじわじわ潰してやった。膵臓は腎臓と共に床に貼り付けて身体の中で解剖してやる。いつしか相手の声が止まっていた。だが俺の凶行は止まらない。

グチャグチャニチャピチャドボボ……

ハッと気が付いたら辺りは鮮血に塗れて赤一色に染まっていた。辺りには無惨な残骸がいくつも転がっていた。まァどうでも良い。そうして俺は血塗れた格好のまま立ち上がり、更なる標的を探し求めて歩き出す。

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