刑音楽部のガールズバンド＃2

前作のあらすじ

《第一部・あらすじ》

　17歳の家出少女ギタリスト『折田（おりた）奈緒（なお）』、腰痛持ちの姉御肌ベーシスト『風呂蔵（ふろくら）レイ』、暴飲暴食の破天荒エアドラマー『紅蓮寺（ぐれんじ）優子（ゆうこ）』の女子高生三人組によるガールズロックバンド『デスペラードン・キホーテ』は、視聴者に破壊をもたらす過激な演奏『刑音楽』によって森羅万象の殲滅を企んでいた。

　その記念すべき1st LIVEにて音楽プロデューサーのオヤジに才能を買われ、腐った音楽業界にメスを入れていく活動を開始する。待望の2nd LIVEでは、失禁癖のある笛吹き少女『吉沢シャム』を新メンバーに迎え、四人編成のバンドとなって次々にライブという名の破壊活動をこなしていく。

　彼女たちがライブを開催するたびに犠牲者の数は増えていき、警察組織がその行方を追跡する。バンドは国外逃亡に成功するも、潜伏先のロンドンにて組織のボスである折田六誤郎（奈緒の父親）に待ち伏せを食らい、壮絶なラストライブを繰り広げる（その様子は全世界に生配信された）。

　激しい死闘の末、奈緒は勢い余って父親を殺害し、ついには自らの胸にギターを突き刺して自分自身をも殺してしまう。

　リーダーを失った『デスペラードン・キホーテ』は、「世の中を壊す」という夢を叶えられぬまま、解散の末路を辿るのであった――。

『刑音楽部のガールズバンド』

　https://kakuyomu.jp/works/1177354054880744946