そんな俺には相棒がいる。名を、シーダ=ローベルト。


 自分と同じく小さい頃からこの山で育てられ、歳も同じで頭になった自分を横で支えてくれる頼もしい存在だ。見た目は俺と違い女っぽいが、剣さばきはずば抜けて強かった。


 まあ、自分程ではないが。



 そんな俺らはその日もいつも通りの一日になるはずだった。





 一人の男が目の前に現れるまでは……

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