突進してくるジャバウォック。


(──あ、これ死ぬやつ──)


 私の悪運もここまでか……まさか、異世界トリップなんてするなんて思わなかったよね。


 ……てか元々私って車に撥ねられて死ぬ運命だったんだよ!それがここまで生き延び、かつ少しばかり生のBL(妄想)を見られただけでも幸せだよなぁ。


 うんうん、と首を上下に振り何かを悟ったような、晴れやかな表情になる。



 目の前にジャバウォックが迫る中、ゆっくりと目を閉じていく。




(──Good-bye、私)

 

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