④
バルドへの胸キュンはあの後すぐに消え去った。そもそも自分はリアルな恋愛には向いていないと自覚している。というか、今は男だし、自分の嗜好を楽しむことにした。腐女子にはたまらないイケメンだらけな、この環境は最高である。
先ほどのバルドとのシーンを、自分ではなく別の誰かに置き換えて反芻していた。シーダさんでもいいが、最近は意外と可愛い系イケメンのジークがいいのではないかと思っている。
俺様×可愛い系=有り!!!!!(・∀・)ニヤニヤ
恐らく頭の中で思っていることが顔に出ていたのだろう、すれ違う人たちから少し引かれたのは考えないことにした。
そろそろ夕飯の支度をしなければ、と調理場へと向かう。すると、すでに誰かが居た。美人系のシーダさんである。
「あれ、シーダさんどうしたんですか?」
近づきながら声をかけた。
「…ん?今日の当番はリョウか」
「あ、はい。そうです」
「リョウの飯は美味しいから嬉しいな」
なんてお世辞がうまい人なんだ!!!
「いやぁ、それほどでもないっす」
といいつつまんざらでもない顔をする。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます