並べられた料理を見渡した。

 どれから食べようか迷うほどに美味しそうである。

 まずは、サラダであろう料理に手をつけた。見たことも無い野菜が目に入る。ドキドキしながら口に入れた。


「うん、美味しい!」

 元の世界では食べたことのない味だったが、普通に美味しかった。


 肉料理も魚料理も全て美味しくて、お腹を空かせていた私はパクパクと食べていく。沢山あった料理はどんどん消えていった。


 そして全てを平らげた私は大満足の顔で「ご馳走さまさまでした!」と言った。

 そんな私にバルドは、「美味かったか?」と聞いてきた。


「はい‼︎」

 私は今までに無いくらいな笑顔で答えた。



 こうして私は初めての街を体験したのであった。

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