第2話 腐女子の日常

 ここへ来てから数ヶ月。

 徐々にこの生活に慣れつつある。


 私の1日はまずはご飯作りから始める。


 ここには数十人の男達がいるので、全員分の食事を用意しなければならない。


 それも大量にだ!!

 なんていっても皆大食漢。それを私が1人でやらなければならない。

 何故ならば、

『お前がここで生き延びたいのであれば俺の言うことを聞け。まずは、全員分の食事を作れ、お前一人でだ』

 そう、あの男は言い放った。


 ---あの男は鬼だ!!!(泣)---


 ちょっとイケメンだからって調子に乗りやがって!だいたいバルドよりシーダさんの方が絶対モテると思うわ!

 でも、あの二人が好きあっているのであれば

 私は応援するわ♡

 そうね、きっとシーダさんが攻めでバルドは受けね。あの俺様なバルドもシーダさんの前では、きっと素直になる、のかもしれない。

 いや、絶対そうよ!あの二人の雰囲気は他とは少し違うもの。私には分かるわ、何故なら腐女子だからよーーーー!!!


 心の中で私はそう思いながら

 今日も数十人分の食事を用意する、それが私の一日の始まりである。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る