第35話 悪魔はコミケに東京へ その5
東館でエリザベスが起こした事件はエリザベスが帰った後、運営に通報された。
中止も危ぶまれたがコミケは続行となった。
「・・・・・・由々しき事態ですわね。」
メイが切り出す。
事件を知り休憩中と看板を出して、ブースを休みにして話し合う帝国の面々。
「このままだと、ニュータントがコミケに参加できなくなりまちゅ!!」
アニーも危機感を募らせる、下手すると次からコミケで商売が出来なくなる。
「・・・・・・一部のせいで、全体が悪者にされるのは駄目。」
フランも頭のネジから蒸気を噴いて、憤慨する。
「確かに、真っ当に生きてるニュータントにも一般人にも迷惑だな。」
進太郎もため息を付く。
「ただでさえ、ニュータントは悪と言う風潮が強いご時勢に許せません。」
メイはプンプンだ、敵は彼女から楽しみを奪おうとしている。
「ニュータントと、一般人の共存共栄を目指すものとしては看過できないな。」
進太郎もスイッチが入る、ニュータントも一般人もどちらも自分には大事だ。
「でも、運営から会場では戦わないでってお達しが来てまちゅ!!」
アニーが言うように、西館で出展していたヒーロー達が運営に集められ
戦闘禁止の通達を受けた。
「戦闘の為、特殊空間を展開すると主張された方の意見も却下されましたわね。」
メイの言うように、ヒーローには被害を出さないために特殊な戦闘空間を
形成できる者がいるが戦闘に移行する状態になることすら禁止されたので
は打つ手が無かった。
公にヒーロー活動をしている者として、社会のルールや市民の意見を可能な限り
聞かねばならないと言うデメリットにヒーロー達は縛られていた。
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