第41話 新学年④

 新しいクラスになって2日目、七海は遅刻して4時間目から教室へ入った。すると隣の翔太が話しかけてきた。


「おい、お前なんで遅刻したんだよ」


「お腹が痛くて……」


「は? 下痢か? 下痢でそんなに遅刻すんの?」


「違う、下痢じゃない」


「下痢じゃない? あ~、あれか~、もうお前あれか~、へ~」


 翔太はニヤニヤしていた。七海は睨みつけたが、効果はなさそうだった。七海は、違う理由にすればよかったと、激しく後悔した。相手にするのを止め、教科書を取り出して眺め始めた。


……乱暴だし、下品! 嫌なヤツ! ……

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