第31話 図書室②
七海は本棚が背中合わせになっている、奥の部屋に入ってみた。まずは昆虫の本、人間の体の本、恐竜の本と並び、次に芸術、スポーツ、ことばの本と並んでいた。
反対の西側に行くと、高学年向けの外国文学、郷土、音楽、旅行、低学年向けの読みものと並んでいた。元のスペースへ戻り、順に見てみると、総記、道徳、宗教、歴史・地理、伝記、福祉・社会、ことわざ・民話、算数・理科、西側の壁際には、雑誌、新しい本、ボランティア、天体、地球、年鑑、百科事典、図鑑、季節の本、漢和辞典・国語辞典、と並び、カウンターの前の特集コーナーには、外国の絵本、日本の新書、外国の新書と並んでいた。ちょうどこれで一周したことになる、そのとき司書の先生がまた声をかけてくれた。
「何か読んでみたい本はあった?」
「はい、あの、いえ、こんなにたくさんの種類の本があったんだなぁって」
「でしょう? 結構いろいろな本が置いてあるのよ」
ちょうど昼休みが終わるチャイムが鳴った。
「また来てね」
司書の先生は、そういうとパソコンの画面に戻り、仕事をし始めた。
いつのまにか図書室には10人ぐらいの生徒が来ていた。全員が女の子だった。低学年の子は絵本を読むのを止め、本棚に返しに行った。6年生と思われる大人びた子は、まだ一心不乱に読んでいる。
今度は何か読んでみよう……
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