メイドブルー

部屋の中央に置かれた寝台で今日も屋敷の主はスヤスヤと眠っている。


その傍らに立つ人物が二人


一人はMメイドアリサ なにやらカチャカチャと音を立てながら道具を準備している。

もう一人はSメイドハンナ こちらは『ふぅー』と息を吐き、心の準備をしていた。


ハンナはアリサの準備が整ったのを見ると、作業開始の合図をする。


『始めるわよ』

『はい。ハンナ様』


アリサの子気味良い返事を聞いたハンナは寝台に横たわる主を見ながら、

サッと助手のアリサの方へ手を出して、こう言った。



『メス』


『勝手に腹を切らないで!』


こうして今日もメイド達の働きにより一人の患者が救われた。


『いい感じに閉めるな!』

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