第六話 変化 part2
ふと目覚める。目は覚めているが体の動きは悪い。辺りを見回せば明るくも暗くもない。あの時と同じ感覚。
「はい久しぶりぃ」
あの日見た死神。
「どぉ、一日どおだったぁ?」
「どおって」
「なんにも感じなかったでしょ」
「確かに、、、」
本心だった。マイについて忘れていると感じたことは今日一つもなかった。
「まあ、今日のはおまけだよ。明日から忘れていくさぁ。と言っても最初は気づかないだろうけどねぇ」
「あ、」死神が呟く。
「それから、今日僕に会うのが最後だから。」
「へ?」
「こっちだって毎回ヒロ君のために出てくるわけにもいかないからねぇ。もし会って何か言いたいときは寝る前に僕のこと考えててよぉ。出てくるから。下らん事だとごめんだけど」
そう言って死神は消えていった。前に比べてあまりにもあっさりとしていた。
続く
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