第3話 自宅にて
眠たくて少し短くなりました(´・ω・`)
ーーー
シュースを連れて数分ほど歩いたら家の前まで辿り着いた。俺の家は一軒家で、広くもなく、狭くもなく、というような大きさだ。簡単に言えば普通の家だ。
「普通の家なんですね、親の遺産があり余ってると言ってたのでもっと豪華かと思いましたよ」
「親が死んだ後に引っ越すのめんどくさかったからな」
ささっと鍵を開けて中へ入る。
「ただいまー」
「あれ、紅夜さんの家族って誰かいましたっけ?」
「いや、居ないけど昔からの癖でな」
取り敢えずリビングへシュースを連れて行く。
リビングは大きなソファが1つ、テレビの前に置かれており、テーブルと椅子も置かれている普通な部屋だ。
「シュースはここで待っといてくれ、着替えてくるから」
「分かりましたー、テレビでも見ておきますね」
俺の家は二階建てなので二階にある自室へと向かいさっさと着替えていく。
着替えながらシュースの言っていた異世界について考える。
確かに異世界は気になる、でも何故かそこまで行きたいとは思わない。
「…なんとなく行きたくないけど別にいいか」
着替えが終わったので考える事を途中で中断し、リビングへ戻って行く。
「待たせたな」
「あ、紅夜さん、アニメってやっぱりいいですよね、最近天界でも流行ってるんですよ!」
種族の壁すら越えるとか、すげーなアニメ。
「でも、重度のアニメ好きの方達などが仕事をほっぽり出してコミケに行ったりして大変なんですよね…数ヶ月ほど前に天使の方が堕天させられてましたし」
「お前ら先に仕事しろやコラ」
マジでなにやってんだよ神と天使。
「で、でもいい事もありましたよ!地獄の方達と仲が悪かったのにアニメが流行ると宴会を開いてアニメの話をする位仲良くなりましたし」
「お前らもう人間として生きれば?」
「あぁ、それならもうしてる人がいますよ?」
「まじでいるのかよ!?」
冗談だったのにマジかよ、神ヤバイな。
「なんかこのまま話してたら長くなりそうそろそろ本題に入るか」
「本題、ですか?」
「まあ、どの部屋をお前の部屋にするかってだけだがな」
「あ、それならもう決めてますよ」
「は?まだ家の中見て回ってないだろ?」
「神を舐めないで下さいよ、これくらいの空間ならあっという間に把握できますから」
「なんでもありだな神って」
神の非常識さを聞いた今ならもうよっぽどの事がない限り驚かないわ。
「それで、どの部屋にしたんだ?」
「えーとですね、二階の左側の部屋ですね」
ほうほう、二階の左側…ん?
「それ俺の部屋じゃねーか!?」
「紅夜さんの事を監視するんですから」
「そこまで監視しなくても大丈夫だから他の部屋な」
「大丈夫ですから、布団は自分で創りますから!」
「そういう問題じゃねぇぇぇぇ!」
譲れない戦いはこの後、5分程かかりやっとの思いで勝利を勝ち取った。
「…なら一階の左側の部屋でいいですよ」
「やっと決まったかあ」
本当に、場所決めでここまで時間を食うとは思わなかった。
「んじゃ、することはしたし、俺は自室にいるからなんかあったら呼べよ」
「あ、じゃあまたアニメ見ときますね」
話が終わるとすぐにアニメに戻ったシュースを横目で見てから自室へ向かい、中へ入りそのままベットへダイブし目を閉じて今日の出来事を振り返る。
内容は突然魔方陣が現れて転移と言う名の誘拐をされかけたり、聖槍をぶん投げられたり、異世界へ行く事を約束した等…
「…非常識過ぎてなんもいえねぇ」
今日は疲れたので一旦寝よう、考える事を放棄した俺は意識を沈めていった。
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