『2週間で小説を書く!』~実践練習体験集

九頭龍一鬼(くずりゅう かずき)

【実践練習第0日目】はじめに

 個人的に純文学作家としてデビューするために十年已上五大文藝誌に投稿しつづけてきましたが、輓近、連続して一次選考落選を体験し、致命的なるスランプをかんじて一時的に断筆しました。――アマチュア作家が断筆なんてえらそうかもしれませんが――一旦は小説の執筆を諦念しようかともこうかくしましたが、折角、十年已上も臥薪嘗胆してきたのだから勿体ない、ほかにやりたいこともないということで、再度、小説を揮毫してみようかと蹶起致しました。

 其処で、〈自分に欠落しているのは小説の基礎だ〉とけんかくし、幾許かの小説入門書を購読したところ、評論家清水良典氏の『2週間で小説を書く!』に十四日間で小説の基礎を体得できるという【実践練習】というコーナーが十四回分掲載されていたので、ためしに、十四回――へたくそなりに真面目に――実践してみた記録が本作品集です。

 数ヶ月間小説の範疇では一文字も執筆しない歳月を閲したので、可也、実力は逓減しているとおもわれます。第一日目からの序盤は、アイデアからして枯渇しており、陳腐なる内容にもおもわれますが、なにせ、数ヶ月間の断筆状態からの復帰作となるので、御諒承ください。

 清水良典氏の著作に興味をもっていただくのもよいでしょうし、同様に、【実践練習】をする切欠になれば面白いかとおもいます。爾時には、拙作と讀みくらべて、【実践練習】のサブテキストとされるのも有益かもしれません。〈十年小説を執筆してデビューできないなんてこの程度か〉と参考にしていただければさいわいです。


 注意――著作権上、無論『2週間で小説を書く!』の内容を直截に転載することはできません。其其の【実践練習】では【ルール】として其其の概略を要約して添付しておきます。詳細なる練習方法を確認したいかたは『2週間で小説を書く!』を御購読してください。すみません。

 亦、アマチュア歴がながいので語彙ばかりがふえて難読になっているがために、積極的にルビをふりましたが、カクヨム様のシステム上上手く表示されないかもしれません。責任は筆者個人にありますのでもうしわけございません。

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