白黒爆焔記！

１日目 女体化！

　これはテンプレ展開というべきだろうか。朝起きたら自分の部屋ではなく教室に居た。何故だろう。まさか寝ている最中に体が勝手に動いて────なんて事は有り得ないだろう。とにかく、学校の仕度は家にある。ならば取りに帰らねばならない。それは勿論なのだが…………。

　生憎寝起きなのでパジャマだ。

　此処から家に帰るとすれば…………ご近所さんの視線に屈し、登校拒否になるだろう。

　それに、時計を見ればもう八時。そろそろ登校時間だ。今此処を出たとしてもご近所さんだけでなく同級生や下級生にアレな目で見られるのは変わらないだろう。

　そんなことを考えていると、なんかむしゃくしゃしてきて、頭を乱暴に掻く。その時、俺は気付く。

　俺の髪は、セミロングになっていた────！

【第１話、女体化！】

　いやいや待て待て、おかしいだろ！ 朝起きたら教室に居て、更には女体化？ 何処のラノベだよそれ！

　しかもなんかよくみたらパジャマめっちゃ可愛いやつになってるし…………。

　よしよし一旦落ち着こう。

「すぅ…………はぁ…………」

　取り敢えず深呼吸してみたものの、特に状況は改善されなかった。

「………………外の空気でも吸うか」

　俺は、パジャマだったことも忘れ、教室の扉を開けた。すると、俺の目に飛び込んできた光景に、俺は目を疑うことになる────

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